1996年、夏の終わり。熊本の海辺の町に父(声: 三木眞一郎)と2人で暮らす10歳の少年・湊(声:あの)は、妻に逃げられ、酒に溺れる父からの暴言や暴力で息を潜めるて暮らしていた。
そんな彼にとって唯一の心の拠りどころは、弁天島に現れる少女の神さま・べんちゃん(声: 花澤香菜)で、彼女と過ごすひとときだけが自分を取り戻せる時間だった。
しかし湊は児童養護施設に入所することになり、べんちゃんとの別れることになる。
ひとつだけ願いをかなえてくれるという、海に浮かぶ不思議な光「しらぬひ」に祈りを捧げる湊だったが、父への憎しみと相まって、取り返しのつかない「呪い」と変化していく。
『君の名は。』『すずめの戸締まり』などのコミックス・ウェーブ・フィルムが見いだした新鋭・片野坂亮監督が描く短編アニメ。
36分とは思えぬ内容の厳しさ、迷いが深くえぐり取られるように描かれていた。一瞬も無駄なシーンはなくて不知火の海の表情もよく捉えられていた。音楽もエンドロールの歌も文句なし。
監督に今までの作品に興味を持った。
★監督は、スーパーの鮮魚コーナーで働きながらフリーの映像作家として実写映画やアニメーション作品を自主制作してきた片野坂亮監督が商業アニメーション映画に初挑戦。

