台北の繁華街にある夜市の麺屋台。5歳の少女イージン(ニーナ・イエ)は、借金を背負ったシングルマザーのシューフェン(ジャネル・ツァ)とハイティーンの姉イーアン(マー・シーユエン)と共に、生活を立て直すため田舎町から戻ってくる。
イージンは昔気質の祖父に、利き手である左手を「悪魔の手」と咎められて、左手に罪の意識を持つようになる。
監督の故郷・台湾(通化街夜市)を舞台に、厳しい現実と向き合う母娘とその親や祖父母の家族の物語を幼い少女の視点で描き出している。
5歳の少女に大人の話すことがどれだけわかっているのか、祖父の左は悪魔の手と言われたのもまともに信じてしまう展開に、この子がもう少し年長(7、8歳)なら、作品はまた別物になりそうだから 5歳設定は正解だ。
思いがけない終わり方をしたが、それはそれ、生きていくには「立ち止まる」ことはできない。
今日もイージンは夜市のお店で健気にお手伝いしているかな……
★ 2025年・第26回東京フィルメックスのコンペティション部門で観客賞を受賞。

