1943年、第2次世界大戦末期。ローザ(エリーザ・シュロット)はベルリンの爆撃を逃れ、ポーランドの田舎町で戦地にいる夫の実家で、義両親と帰りを待っていた。
その地は、ヒトラーが総統大本営を置いていた「狼の巣」と呼ばれる森の近くだった。
ある日ローザは、ヒトラーが食事する前に毒見をする任務を命じられ、他の若い女性たちとともに、親衛隊による監視の中で、銃を突きつけられながら食事をすることになる。
彼女たちはヒトラーのために用意された最高級の料理を、死と隣り合わせの最悪な状況で試食するという苦悩に満ちた日々を過ごす。
そして1944年7月、総統大本営でヒトラー暗殺を狙うクーデターが起こり、戦局は混迷を極めていくが……。
唯一95歳まで生きながらえた女性が死の間際に告白した話だ。ヒトラーの映画をたくさん見ているが、こういう側面もあったのか……と改めて、考えさせられた。
地味な作りの作品だったが、彼女たちの表も裏も正直に撮られていたと思う。
★原作は、ドイツ人女性マルゴット・ベルクの証言に基づいて執筆された世界的ベストセラー小説「ヒトラーの毒見役」

