東京の片隅にあるコンビニ、エニーマート倉冨町7丁目店の副店長・堺(染谷将太)は、学生時代に働き始めて以来、気づけば20代のほとんどをこの店で過ごしてきた。
レジ打ちに品出し、廃棄処理。そしてスマホゲームにマッチングアプリ。毎日はただ同じことを繰り返して過ぎている。
オーナー(西村まさ彦)はコンビニというシステムの中でわずかな乱れも許さず店を支配しているが、そこへ新人アルバイトの小河(唐田えりか)が現れたことで、店の均衡は静かに崩れ始めていく。
染谷将太が主演。コンビニを舞台にしたホラー作品。
ショートフィルム集『NN4444』に収められた短編「VOID」を長編初作品とした岩崎裕介監督。
これ、予告が面白かったので初日に。
コンビニが舞台になっている『コンビニエンス・ストーリー』『夜勤事件』は個性的な作品で記憶に残っている。
この作品も染谷将太さんのぼんやりとした冴えないお顔(もちろん演技の)がなぜか不気味さ、不条理が効いていて、いつもと違う彼を存分に楽しめた。
オーナーの西村まさ彦さんのやることは過激だが、急に(今になって)始まったことではないとおもうが……。
いつも行くコンビニはみんな外国の方。その方達の見る「日本」はどんな国なんだろうか。
★第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際映画批評家連盟賞を受賞。

