粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィットサルート・ヒンマラート)は、悲嘆に暮れる日々を過ごしていた。
そんな彼のもとにナットの魂が掃除機の姿を借りて舞い戻り、ふたりは再び愛を確かめ合う。
その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止を余儀なくされていた。
家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、自分が“役に立つ存在であることを証明しようとするが……。
愛する妻を亡くした男性と、掃除機に宿って彼のもとへ戻った妻の愛と抵抗のドラマ。
タイ発の奇想天外、摩訶不思議なホラー映画。
死後も現世にとどまり夫との愛を深めた女性メー・ナークにまつわるタイの怪談「メー・ナーク・プラカノーン」に着想から、タイの社会問題を交えて、コメディ、夫婦愛、SFなどが個性的に描かれている。
★本作が長編デビューのラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督は、2025年・第78回カンヌ国際映画祭の批評家週間にてグランプリを受賞。

