いま渋谷シネマヴェーラで「女優・梶芽衣子デビュー50周年記念」が開催されている。『曽根崎心中』で梶芽衣子さんの「あでやかな美しさ」に惚れ込んでしまったミッキー。今日は入れ替えなし千円で2本観た。劇場入口には梶芽衣子さん直筆の礼状が掲げられていた。
女親分の明美(梶芽衣子)は敵の組長との出入りの時に、勢いあまって近くにいた組長の妹の目を切ってしまう。そばにいた黒猫は、目から流れた血をなめながら、明美を睨みつけていた。
怪談といってもおとなしく特別怖くはなかった。梶芽衣子に目を切られ盲目になった女・藍子を演じたのは「京マチ子?」と一瞬思ったが、時代的に一致しない。後からチラシを見たら「ホキ徳田」という方だった。小さな声でゆっくり台詞を言っていたが、存在感が異様にあり驚いた。
☆ ホキ徳田さんはジャズシンガーで、ヘンリー・ミラーの8人目の奥様だった方と知る。こんな有名な人を知らなかった。恥ずかしい
。
脱獄の常習犯の女囚ナミ(梶芽衣子)は、役人たちの視察中に刑務所長を襲い、それが原因で同房の女たちと脱獄するが…。
これは極上のエンターテイメント作品。梶芽衣子は大暴れするが、台詞は「私を売ったね」とか「もう死んでるよ」ぐらいでニヒルな女囚。しゃべりは白石加代子さん。目つきといい、声の出し方といい、台詞まわしといい、すごい迫力だった。
『ペルセポリス』のマルジャン監督さん!よくぞ、こんなに雰囲気の違う作品を…と、心底
感想だけでストーリーは書かない。これは公開が9月中頃、きっと「残暑」も吹っ飛ぶだろう。

