2019年06月06日

『誰もがそれを知っている』ヒューマントラストシネマ有楽町にて

昨日、東中野娘が急に「えぇ〜、まさかぁ〜」とスマホを見ながら奇声をあげた。 蒼井優ちゃんが山里というお笑いの人と結婚したというネットニュースだった。

山里氏のことはミッキーはどんな方かもわからない。しかし優ちゃんは『花とアリス』で大好きになった女優さん。花が鈴木杏でアリスが優ちゃん。紙コップをガムテープでトウシューズにしてバレエを踊るシーンはもう15年前だが忘れられない。

旦那様になる方は美男には程遠い感じ(失礼)だが、じゃがいも系で優ちゃんの女優道を応援してくれそうだ。お幸せに。


🎬『誰もがそれを知っている』ファルハディ監督/スペイン、フランス、イタリア/133分/ヒューマントラストシネマ有楽町にて

アルゼンチンに暮らしているラウラ(ペネロペ・クルス)は、妹の結婚式のため故郷スペインに2人の子を連れて帰省。夫は仕事のために一緒に来られなかったが、親戚やワイン業を営む幼なじみのパコ(ハビエル・バルデム)たちと久しぶりに再会した。

妹の結婚式後のパーティーでラウラの娘イレーネが気分が悪くなって寝室に1人寝ていたところ、いつの間にか行方がわからなくなった。そのうち犯人から身代金を要求するメッセージが携帯に届く。

ラウラの夫(リカルド・ダリン)もアルゼンチンから駆けつけるが、親戚や家族で長年隠されていたことが次第にあらわになってきて……。


『別離』『セールスマン』の監督さん。この2作品ではアカデミー外国語映画賞を受賞している。

この作品もドラマ性とサスペンスがミックスされた作品だったが、誘拐事件のあっけない展開は、この村に新たな「誰もがそれを知っている」話が一つ追加されただけ。ラウラの持つ秘密も驚くほどのことはなく、映画的にはよくある話。

見どころは、始まりの教会の自動鐘つき装置シーンは秀逸。

この小さな村にも貧富の差、移民労働者への差別、土地所有に関しての昔からの因縁など「表」の部分のほうが荒々しく正直に描かれていたが、表題である隠された「裏」部分の描き方がほぼ想定内だった。



posted by ミッキー at 07:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月05日

EUフィルムデーズ2019 (4)『クイーン・オブ・アイルランド』

昨日、新宿武蔵野館で『アナと世界の終わり』を観た。青春ゾンビミュージカルという宣伝文句だがどっちにしても不発。お金返しての一歩手前。ゾンビ映画の初歩入門の方にはうってつけかもしれないと思ったが、1箇所、生首だけ生きていてモゴモゴと何か言っているというシーンもあったから、そういう点でもちょっとオススメできない。でもけっこう人は入っていた。


🎬 『クイーン・オブ・アイルランド』コナー・ホーガン監督/アイルランド/86分

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アイルランドで知らない人はいないとまで言われている国民的ドラァグクイーン「パンティ・ブリス」の半生を追ったドキュメンタリー。

同性愛が犯罪とされていた時代にアイルランドの小さな町で育った少年ローリー・オニールは、縁あって日本に渡りドラァグクイーンとしてブレイク。

後に彼はHIV陽性と診断を受けたが、チャリティや権利運動に取り組み、2015年の同性婚の合法化を問う世界初の国民投票の時には、ゲイ・コミュニティの代表としてキャンペーンの先頭に立った。


初上映は、去年の10月にレインボー・リール東京とアイルランド大使館によって渋谷のユーロライブで特別上映会が開催された。

その時はご本人も来日なさったがあいにくミッキーは上京できなかった。このEUフィルムデーズで上映されるのを知っている嬉しかった。

今は、エイズにかかってもいい薬が日々進歩しているのか、パンティのパワフルでユーモア溢れる演説やちょっとした会話などに言葉に引き込まれてしまった。頭の切れる人でとても優しさに溢れている。

⭐️ドラァグクイーン「パンティ・ブリス」から素のローリー・オニール氏にもどった時の落差に驚いた。颯爽としたいい男でお声も男性的だった。
posted by ミッキー at 06:59| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

EUフィルムデーズ2019 (3)『古代の森』

ネットニュースで、黒沢清監督・脚本、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年記念の映画『旅のおわり世界のはじまり』のことが載っていた。

話は、テレビのバラエティー番組制作のクルーと女性レポーターが撮影や取材のためにウズベキスタンを訪れたという設定で、主演はレポーターの前田敦子さん。他には加瀬亮、染谷将太、柄本時生、現地のコーディネーターにアディズ・ラジャボフさん。

映画の最後の方で前田敦子さんが標高の高い平原で ♪愛の讃歌 を歌うシーンがあって、監督さんは無伴奏で歌ってくださいと言ったらしい。実際は(後付けか)オーケストラ伴奏をつけて歌っていた。

それを試写で聴いて「ここは伴奏なしで歌うべきだなぁ」と残念に思ったシーンだった。

前田敦子さんは声質も声量も並みだが、歌心を持っている方だ。間の取り方も良かった。それに「愛の讃歌」は聴いている人の気持ちの中で「一緒に歌っていけて共鳴する」稀な歌だ。だから無伴奏でやってほしかった。


🎬『古代の森』ミンダウガス・スルヴィラ監督/リトアニア、ドイツ、エストニア/83分

リトアニアに今も数少なくなった原生林にわけ入り、自然の音以外すべて排除したドキュメンタリー。


ここの空気を吸ってみたい。ここで眠ってみたい。ここで鳥の鳴き声を真似て会話したい。ここで自然の中の一部になりたい。そんなわがままな要求が体の底から静かだがはっきりと湧き上がってきた。

監督さんが来日された。それが、リトアニアの森から、ポッと「きっとこのままの姿とお声」の雰囲気そのままで登場されたのに感動した。監督さんは少年の頃からこの森を撮りたいと思って、大学で生物学を修め、18年かけてこの作品を完成させた。

⭐️これは言葉では表せることができない。是非とも公開してほしい。


posted by ミッキー at 01:49| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする