2021年03月30日

『JUNK HEAD』名古屋栄センチュリーシネマにて

環境破壊が進み、地上では人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを作るが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。

それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失う。絶滅の危機の人類は、地下で独自に進化をしていたマリガンの調査を開始する。その為の調査員に応募した若者のダンス教師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探るが……。

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環境映像祭が終わって『JUNK HEAD』をセンチュリーシネマに観に行った。驚いたことに『JUNK HEAD』は月曜日というのに、大きな方の劇場で半分の入りだった。

不思議な雰囲気のキャラクター、言葉になっていないようなセリフで、会場内は全員が固唾をのむ状態でスクリーンに釘付けにされていた。

年に数回、観ている全員が「一つ」になることがあるが、まさにこの作品はそれだった。是非とも都合をつけて劇場に足を運んでいただきたい。

★ 堀貴秀監督は独学で7年の歳月をかけて制作。カナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞。世界的に高く評価されたSFストップモーションアニメ。

原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果のすべてを堀監督が1人で担当し、総ショット数約14万コマという膨大な作業を経て完成させた。

いつも花開くコリアアニメーションでニコニコ対応してくださるスタッフの三宅敦子さんが子どもらの声を担当なさっていて最後のエンドロールで何度もお名前が出ていたので大感激した。すごいエネルギーを秘めた方と感じ入った。

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2021年03月29日

「花開くコリア・アニメーション2021+アジア」5月オンライン開催のお知らせ

■花コリ2021オンライン開催決定

花開くコリア・アニメーション2021+アジア
韓国からのゲスト来日は今年も難しそう…との判断から、本年はオンライン開催となりました。


期間:5/19(水)昼12時〜5/23(日)深夜12時

作品:韓国短編1「インディ・アニフェスト2020受賞作」(8作品/73分)
   韓国短編2「彼女が彼女に」(9作品/70分)
   アジア短編「楽しい手紙」(8作品/67分)
   特別上映 細川晋監督作品『DINO!』(25分)
   ※ Vimeoでオンデマンド配信

料金:1プログラム 800円/『DINO!』 300円/全プログラム見放題 1,800円

イベント:OPトーク チェ・ユジン×小野朋子
     SPトーク 細川晋『DINO!』×中村誠『ちえりとチェリー』
     監督トーク パク・ジヨン『幽霊たち』×伊藤裕美
     監督トーク 吳廷芸『そのままでいい』×土居伸彰
     監督トーク キム・ガンミン『クム(夢)』×細川晋
     花コリ観客賞授賞式&クロージング
     リモート交流会@Gather.Town
     ※ トークはZOOMミーティング&YouTubeライブ形式で無料配信

公式サイト:https://anikr.com/


1.日本全国どこからでも参加可
2.土日以外の平日にも開催
3.料金がリーズナブルに
4.トーク数大幅増
5.アジア短編の監督トークを実現
6.観客賞を開催期間中に授与

などが改善点です。さらに「実際に会って交流できない」というオンライン映画祭の欠点を克服するために、交流会ではオンラインビデオ通話スペース
「Gather.Town」を活用することになりました。

「Gather.Town」は各ユーザーがアバターを作って花コリが準備したスペースに集合。気軽に個々に雑談を楽しめるというものです。
ZOOMなどを使ったオンライントークは「一人の話を皆で聞く」スタイルですが、「Gather.Town」は、参加者が個々に会話できる、
移動して人に近づく⇒会話する⇒終わったら離れる⇒また別の人と話す、というリアルの交流会で行っていることをウェッブ上で再現できるのが決定的に
異なる点です。

その他のお知らせ

米アカデミー賞で花コリ常連監督の新作がノミネート

◆エリック・オー(オ・スヒョン)監督の新作『Opera』が、アカデミー賞短編アニメーション賞部門にノミネートされました。

花コリでは、これまで同監督の『O』『GUNTHER』『リンゴの食べ方』『Heart』などを上映してきました。

アカデミー賞の授賞式は4/25(現地時間)に開催されます。ご注目下さい。

◆『JUNK HEAD』3/26(金)よりセンチュリーシネマで公開中

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世界で絶賛されたSFストップモーションアニメーション『JUNK HEAD』が名古屋パルコ東館8Fのセンチュリーシネマで公開中です。

花コリ東京事務局の三宅敦子さんが、人形のアニメ―トと声優(?)を
          ↓↓↓↓
 http://komadorianime.blog10.fc2.com/blog-category-29.html

担当されています。2017年に先行上映されたおりの三宅さんのブログ記事
では、制作秘話(?)も読めます。
 ↓↓↓
 https://plaza.rakuten.co.jp/ako1979/diary/201706030000/

◆韓国映画『夏時間』4/2(金)までシネマスコーレで公開中

花コリの字幕監修でお世話になっている三重野聖愛さんが字幕を担当された『夏時間』が名古屋駅西のミニシアター、シネマスコーレで公開中です。

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2021年03月28日

第8回グリーンイメージ国際環境映像祭(3)『サマショール 遺言 第6章』『ヒグマと老漁師 - 世界遺産・知床を生きる』

🎬『サマショール 遺言 第6章』豊田直己、野田雅也監督、撮影/113分/2020(2020年2月公開)

東日本大震災直後から800日の間にわたり記録した『遺言 原発さえなければ』を監督した豊田、野田両氏が原発事故後の福島をテーマにしたドキュメンタリー。

放射能汚染により全住民が避難した福島県飯舘村は、震災から6年が過ぎ、避難指示が解除されることになった。仮設住宅に暮らし故郷に戻るか戻らないかの決断に揺れる元酪農家の長谷川健一さんは、原発事故から30年が過ぎたチェルノブイリを訪ねる。

彼がそこで見た立入禁止区域に暮らす「サマショール」(ウクライナ語で「自主帰還者」)に出会った長谷川さんは、彼らの姿に自分の未来の姿を目にする。

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長谷川さんは夫婦仲の良い朗らかな方で、酒を飲みながら山からとってきた松茸を美味しそうに「これは孫子には食べさせてられないが、俺はこんなに美味いもんないと思ってる」と笑顔で語っていた。そんな彼がウクライナに行ってから朗らかさは変わらないが、思うことがあったのかえらく深刻な顔つきで妻に向かって「俺はここで生きていくけど、お前はどうするか、ずっと一緒にいてくれるのか」と聞いている。

奥さんは「何を急に」と笑い転げていた。返事はきっとYESと思うが。

そんな長谷川さんは牛舎を解体、畑を耕してソバの種を蒔いて、だれも帰らない土地で第一歩を踏み出していた。最後に取れた蕎麦を「誰にもやれんけど、美味しい蕎麦だよ」と美味しそうに食べていた。


🎬『ヒグマと老漁師 - 世界遺産・知床を生きる』矢内智大監督/49分/2020年

世界自然遺産登録から15年目の北海道・知床。
その奥地にあるヒグマの世界的密集地帯ルシャで、人とヒグマが共存する姿を36年にわたって克明に記録。野生のヒグマを叱る老漁師の姿を追ったドキュメンタリー。

世界自然遺産・知床の海で、サケやマスをとってきた漁師の大瀬初三郎(おおせ・はつさぶろう)さん84歳。彼はヒグマが近づいてくると「こら!」と腹から出す大声で叱りつける。

大瀬さんはヒグマとの付き合いについて・絶対にエサをあげない・目を逸らさず大声で叱る・いるとわかってもある距離までは知らんぷりをする等々、人間とヒグマの共生、また自然との調和を身をもって教えてくれた。
posted by ミッキー at 15:46| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする