ここはゲイの男たちが相手を見つけるために集まる湖のほとり。フランク(ピエール・ドゥラドンシャン)はふらりとこの場所にボーイフレンドを探しに来た。その時、湖で男を溺れさせ殺しているのを見てしまった。
フランクはだまって知らぬふりをして帰宅した。殺人を犯したのは同じ湖にいて、「いい男たな」と思った男ミシェル(クリストフ・パウ)で、翌日、湖に行くとその男が自分に声をかけて来た。
ミシェルは顔も体も精悍で、おまけにテクニシャン。フランクはそんなミシェルに惹かれていく。
そのほとりにはじっと座ったまま何もせずにいる中年男もいた。フランクはその男とも言葉を交わすようになるが、その男は「ミシェルだけは注意しろよ」とボソッと言う……。

ミステリアスなタッチで満足!
ハッテン場の様子に興味がわく。日本にもこんな良い感じの場所があるのだろうか。便所や場末の公園なんかよりずっといい。
相手がなくてうろうろする男、人のをみて興奮する男、タイプじゃないからとつれない男など、出てくる男を見るだけでも面白かった。
だが「のんびりとした静かな場所」が「とんでもない修羅場」になる。 意外なところでエンドロールが流れるので食い足りない気分に。
この終わり方は「男たちの欲望の深淵」がずっと続くような感じに思えてきた。