2025年10月25日

山形ドキュメンタリー映画祭2025(10)アメリカン・ダイレクト・シネマより『いのちの いえ』

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🎬『いのちのいえ』ゴードン・クイン、ジェラルド・テメナー監督/82分/1966年

老人ホームに入居したばかりの高齢者をドキュメントしている。



高齢者施設に新しく入居する老婆が息子と一緒に来ている。心細い老婆に同室の女性からにこやに話しかけられて。少しホッとしている様子。

数日後に息子と嫁が生活用品などを持って訪ねて来る。口やかましく注意しながらも部屋を片付けている嫁

「こんなのまで持って来て洋服ダンスに入りきらないわ」「あ、これ、私がプレゼントしたものだわ」と言って持ち帰る物をまとめている。

後から夫婦はスタッフから「ここに入って1週間ですが、お母様はどんなふうに変わりましたか」と聞いて「頼まれた物を持ってくるだけではなく、あなた方がお母様の喜びそうなものを考えて持って来てください」と伝えていた。

今から60年以上前の高齢者施設のケアの奥行きの深さに驚いた。

★本作は、シカゴ国際映画祭でシカゴ賞を受賞し、ニューヨーク映画祭とエディンバラ映画祭の両方で公式上映されている。
posted by ミッキー at 09:42| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月24日

Netflix『ハウス・オブ・ダイナマイト』10月24日公開

🎬『ハウス・オブ・ダイナマイト』キャスリン・ビグロー監督/アメリカ/112分

いつもと変わらない一日になるはずだったその日、出所不明の一発のミサイルが突然アメリカに向けて発射された。

アメリカのシカゴ近辺に壊滅的な打撃を与える可能性を秘めたそのミサイルは、誰が仕組み、どこから放たれたのか……。

ホワイトハウスをはじめとした米国政府は混乱に陥り、タイムリミットが迫る中で、どう対処すべきか議論が巻き起こる。

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女性監督として初めて『ハート・ロッカー』でアカデミー監督賞を受賞したキャスリン・ビグローの新作。

映画館では10月10日から上映しているがミッキーはNetflixは配信で見た。

ほとんどが司令室の中での危機状況だけで、これだけハラハラするのに驚くし、大画面(劇場)で見たくなった。

アメリカの強固な危機管理体制で万全の備えを持っていても、突発的な緊急事態に対処することがどれだけ難しいか、丁寧に描かれていた。

★主演のレベッカ・ファーガソンさんのアップシーンに、知的な魅力があって惚れ惚れした。
posted by ミッキー at 19:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月21日

山形ドキュメンタリー映画祭2025(9)アメリカン・ダイレクト・シネマより『母の日おめでとう』

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🎬『母の日おめでとう』ジョイス・チョプラ、リチャード・リーコック監督/26分/1963年

アメリカの田舎町で5つ子を出産した母親が、突然「有名人」となって、その騒動に巻き込まれる様子を描いたドキュメンタリー。

日本でも1976年に鹿児島で五つ子ちゃんが誕生している。アメリカの五つ子ちゃんはそれより約10年前だ。企業から粉ミルク、乳母車、ベビー服などあらゆるものが送られて来たり、観光客が押し寄せて来たり、地域の祭りに参加要請があったり……ママの困惑ぶりが窺えた。

ママはこんな状況では子育てできないと拒否して、このフィルムでは子たちの映像は少ない。
今では60代の五つ子たち。どうしていらっしゃるのか……
posted by ミッキー at 15:48| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする