2023年01月21日

1月20日公開映画(2)『ヒトラーのための虐殺会議』

🎬『ヒトラーのための虐殺会議』マッティ・ゲショネック監督/ドイツ/112分

1942年1月20日。ベルリンのバンゼー湖畔に建つ大邸宅にナチス親衛隊と各事務次官が集められ、「ユダヤ人問題の最終的解決」を論議する会議が開かれた。

「最終的解決」とは、ヨーロッパにいるユダヤ人を計画的に抹殺することで、国家保安部代表ラインハルト・ハイドリヒ(フィリップ・ホフマイヤー)を議長とする高官15名と秘書1名により、移送、強制収容、強制労働、計画的殺害などの方策が異論すら出ることなく淡々と議決された。

会議は約2時間弱(?)で1100万人ものユダヤ人の運命が決められた。

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第2次世界大戦時、ナチス政権が1100万人のユダヤ人絶滅政策を決定した「バンゼー会議」の全貌を、アドルフ・アイヒマンが記録した議事録に基づいて映画化したもの。

ほぼずっと会議の映画。ドイツナチスのことが頭に入っていない方にはちょっと理解できないと思うが、こうやって会議で決まって暗黙のうちで、ユダヤ人がガス室で600万人以上が虐殺されていったのかと思うといたたまれない気持ちになった。

その最終的解決「虐殺」の工程を落ち着いた(少し得意げとも感じた)様子で説明するアイヒマン(ヨハネス・アルマイヤー)がいた。

ニュールンベルグ法を作ったストゥッカート博士だけは法律は曲げないと強弁に反対していたが、その本意は最終的解決を阻止するとは違うものだった。

★現在はヴァンゼー会議記念館として残っている。
★フランク・ピアソン監督の2001年の『謀議』もヴァンゼー会議の内幕を描いた映画も見てみたくなったが、これはアメリカ、イギリス映画。今作はドイツなので、ドイツ語の音の強さが突き刺さるように感じた。
posted by ミッキー at 17:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月20日

1月20日公開映画(1)『野獣の血』

2022年(第77回)毎日映画コンクールで、男優主演賞は「土を喰らう十二ヵ月」の沢田研二さん、女優主演賞は「ケイコ 目を澄ませて」の岸井ゆきのさんが選ばれた。ミッキーの日本映画ベストテンと同じなので嬉しくなった。お二人さま、おめでとうござます。

🎬『野獣の血』チョン・ミョングァン監督/韓国/120分

1993年春の韓国・釜山。養護施設で育ったヒス(チョン・ウ)は、釜山の外れにあるクアムという小さな港町を仕切る親分・ソン(キム・ガプス)に拾われて、今では彼の右腕として一帯を仕切っていた。

クアムの利権をめぐって敵対するヨンド派は、ヒスと同じ養護施設で育ち親友でもあるチョルジン(チ・スンヒョン)を使って彼を懐柔しようとするが、ヒスは恋人のインスクと共に巨済島でペンションを経営する夢を抱いていた。

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極道たちの壮絶な末路を描いたキム・オンスの小説を映画化した韓国ノワール。チョン・ウ、チ・スンヒョン、キム・ガプス、イ・ホンネの男たちの顔がよかった。韓国映画でこの手の作品には「男優」さんたちは大勢いる。そこのところが日本と違うところだと思う。

勢いは十分あったが、大仰な暴力を振う場面は常識?の範囲で「現実的」に描かれていたので好感を持った。

★車が疾走するシーンで車内が映ったが、疾走するスピード感はなかったのが残念。
posted by ミッキー at 08:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月19日

『幕末太陽傳』大須シネマにて

今日、試写の帰り道、家の近くでムクドリの鳴き声がすごく、上をみたら電線にズラーっと止まって騒いでいた。写メを撮っていたらフンが落ちてきた。ムカッ!

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🎬 『幕末太陽傳』川島雄三監督、脚本/110分/1957年/3回目

明治維新まであと6年の1862年11月。世情も暗い頃だったが、品川の遊郭の町並みだけは賑わっていた。

そこにある旅籠の一軒「相模屋」でわらじを脱いだ佐平次(フランキー堺)は勘定を気にする三人の仲間をしりめに、大盤振る舞いをする。だが実はこの男、無一文で……。

45歳の若さでお亡くなりにった川島監督は51作品を世に送り出した。『幕末太陽傳』は代表作中の名作。

1950年代の品川(今の北品川近辺)の宿の様子が映しだされた。その中には舞台になる宿「相模屋」が映っている。

フランキー堺扮する佐平次は大盤振る舞いでドンちゃん騒ぎで、お勘定の時、宿の旦那に「へい、金は一切ござんせん!」と悪びれもせず物置部屋に・・・。

いつの間にか、目端の利く番頭さん以上の働きをして気にいられてしまう。その調子よさがたまらなく面白い。

幕末で活躍した歴史上の人物・高杉晋作も宿屋の客として入れてあり、揉め事、相談ごとにのって駄賃を貯める佐平次。若かりし南田洋子、左幸子、芦川いづみさん。初々しい小林旭さん等々、お懐かしい顔が満載だった。

posted by ミッキー at 20:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする