🎬『名もなき鳥たち』楊礼平監督、脚本/日本/157分
マナー会社で働く高橋凛(大須みづほ)は、毎日のストレスから逃れるようにロックシンガー・佐々木翠(たむらもとこ)のライブに行った、
そこで高揚した気分になって「結婚したーい❗️」と大声で叫んでしまった。
その叫びを聞いた中国人画家・趙不亮(チャン・ニンハ)から、初対面にもかかわらず、凛はいきなり不亮に結婚を申し込まれる。
意気投合してお酒を飲みで酔ってしまい倒れた凛が目を覚ますと、そこは翠と不亮が共同生活を送る家だった。
不思議な出会いをきっかけに、三人の人生は徐々に変化していく。
見る前は157分は長いと思ったが、最後まで気が抜けなかった。シェアする家は翠の持ち物で、気に入った趙不亮と凛を一定の決まりを作って生活を始めた。三人三様の行く道がここから「旅立つ」という形でストーリーが進んでいく。
そこには理解しあったり愛し合ったりするが「束縛」は一切なくて、一時期いなくなっても、将来はきっとここに戻ってくるのだろうな……と思わせる終わり方だった。
三人ともとても幸せそうで、今頃どうしているのかなと、ふと思ってしまった。

