顔に形態的特徴を持ちながらも俳優を目指すエドワード(セバスチャン・スタン)は、劇作家を目指す隣人のイングリッド(レナーテ・レインスベ)にひかれながらも、自分の気持ちを隠して生きていた。
そんなある日、彼は顔を劇的に変える治療を受け、念願の美男で新しい顔を手に入れる。
過去を捨て、別人として順風満帆な人生を歩みだすエドワードだったが、かつての自分の顔のような醜い男オズワルド(アダム・ピアソン)が現れたことで、人生の歯車が狂いはじめて……。

好みの作品。皮肉な話だ。ここでは醜い「顔」が美男になって初めて「求められていたのは何か」を知る。
たとえば口下手な男が流暢に話す術を習得して有頂天になっても、本当に好きになってもらいたい人が離れていくということもあろう。
自分が気にしている欠点は他人はどう思っているのか、ついつい気になってしまうが、この作品を見て考えさせられた。