2020年04月02日

DVD『消されたスキャンダル』

DVD『隠されたスキャンダル』ジム・オハンロン監督/イギリス/93分

イギリスのロンドン。元ラグビー英国代表だったマックス(イドリス・エルバ)は、度重なる浮気が原因で妻のエミリー(ジェマ・アータートン)や幼い子どもたちと別居していたが、今になって家族が大切と気付いて復縁を願っていた。

下町で生まれ育った黒人の若者キングスリー(フランツ・ドラメー)は、奉仕活動中に老俳優のテレンス(ケン・ストット)と出会い、麻薬組織から足を洗おうと決意する。

タクシー運転手をしながら子供たちにサッカーを教える中年のジョージ(C・C=マイルズ)は妻と共に養子をもらおうと申請をしているが……。

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いま、雪崩のように公開映画が延期されて、試写も無くなって……この先どうなってしまうのか不安だ。当分DVDやネットフィリックスでしのぐしかない。

今日のは、近くのDVD屋さんで3本千円くらいでずいぶん前に買った作品。題名にホレて購入したがちょっと期待ハズレ。

サスペンス映画と思い込んだからいけなかったが、ロンドンの街に住む3組の人たちのお話。べったり群像劇ではないがお互いは知らないけど、近くにいて他ごとをしていたり、そばを通りすぎたりという感じで進んでいく。

それぞれのお話はなるほどと思うことばかりでけっこうミッキーは気に入った作品。

posted by ミッキー at 21:06| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月26日

DVD『光のほうへ』

東京・東中野娘が2週間ほど名古屋を拠点にして仕事しますからよろしくとラインで知らせて来た。東京ではスーパーもコンビニも長蛇の行列で生活がしづらいらしい。名古屋なら1日1回は栄養バランスを考えた手作りの食事(まずいミッキーの食事)が取れるから都合いいらしい。

DVD『光のほうへ』トマス・ヴィンターベア監督/デンマーク/114分

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デンマーク・コペンハーゲン。アルコール依存症の母親と暮らす兄弟は、貧しさと怠惰と暴力があふれた悲惨な生活をしていた。兄弟の唯一の希望は、生まれて間もないもう一人の弟だった。

酔っては生活も育児も放棄している母親に代わって、盗んだミルクで赤ん坊を育てていた。電話帳からよい名前を見つけ、教会の洗礼の真似事をする。そんなある日、熱が出てむづかる赤ん坊を気遣いながらも、兄弟は遊びに夢中になり、気が付いたときは既に冷たくなっていたのだった・・・。それから、兄弟は連絡もとらず別々の人生を歩んでいたが、母の死の知らせで、何十年ぶりに再会した。


改めて名画にふれてみたくなった。

デンマークは、ゆりかごから墓場まで と、福祉が行き届いている国ではなかったかと疑問におもいながらみた。二人の子もまともな食べ物も食べていなかった。二人の子ども時代に福祉の助けはなかったのが不思議だ。

そんな兄弟も何十年後には、体は大きく成長して大人になっていたが、心は傷ついたまま、お互いに思い出したくない幼い弟に対する悔いを引き摺り続けていた。

その証拠に兄は怠惰な生活と暴力、弟は麻薬と精神も体も蝕まれていた。

ここでは、皮肉なことに福祉がこのようにさせたとも考えられた。その矛盾が監督さんの狙いかなと思った。

子ども時代には福祉が届かなくて、働ける年代に、働く意欲がそがれてしまう福祉がある……そんな矛盾に、やりきれない気持ちになってしまう。

しかし、最後には、なんとかやっていける幸せの予感もあった。10年以上前の映画だが新鮮に感じた。
posted by ミッキー at 22:41| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月17日

DVD『ヒトラー最後の代理人』

24日から娘の住むシドニーに行く予定だが東京には19日に行って、2019年ベストテンでまだ観ていない映画を観尽くすつもり。でもその前にやることがてんこ盛りだ。名古屋自宅の大掃除、娘の買い物、合間をぬって試写、劇場、ベストテン選び、ほぼ毎日のマッサージがプラスされるのでてんてこまいだ。

DVD『ヒトラー最後の代理人』エレズ・ペリー監督、脚本/イスラエル/84分(未体験ゾーンの映画たち2017上映作品)

ナチス・ドイツ敗戦後の1946年。アウシュビッツ強制収容所で最も長く所長を務めたルドルフ・ヘス(ロマナス・フアマン)は、ポーランドの刑務所で裁判にかけられるのを待っていた。

ヘスの取り調べを担当する判事アルバート(マチ・マルチェウスキ)はドイツ語ができることもあって、その任に抜擢された。

シアン化合物系の殺虫剤ツィクロンBによって101万人もの人間が虐殺されたことなど、収容所で行われていた恐ろしい行為の数々を明らかにしていく。

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残虐な殺戮シーンはない。取り調べ中心の静かな作品だった。判事は取り調べ室に油絵を自前で持ち込んで壁に飾っていて、コンクリートで無機質な部屋を少しでも和らげようとしていた。

一方、ヘスは当時のことを訥々と話す。彼が所長になるずいぶん前に信望のある上官が、知人である捕虜の扱いに情実があったとして、即銃殺という場面を目のあたりにしたのが、自分を無表情で冷たい態度で命令を忠実に守ろうと思った。と語っていた。

実際のヘスの写真を見るとロマナス・フアマンと似ていた。


2014年にやはりDVDで見た『ヒトラーの審判 アイヒマン、最後の告白』(ロバート・ヤング監督/イギリス、ハンガリー/2007年)を思い出した。

アイヒマン(トーマス・クレッチマン)は、ナチス政権下で、数百万の人々を強制収容所に移送する指揮を担った。戦後は家族と共にアルゼンチンで逃亡生活を送っていたが、15年後の1960年にイスラエル諜報部よって、会社帰りにバスを降りたところを逮捕され、イスラエルに連行された。

アイヒマンの独房のすぐ前に取調用の机が置かれ、アヴナー・レス警部(トロイ・ギャリティ)は、イスラエル諜報部に出向き、アイヒマンの尋問書を作成していく。

この映画の主役はアイヒマンではない。尋問を任されたアブナー・レス警部が「命令に従っただけだ」と罪を認めないアイヒマンとのやり取りを中心に、アブナー・レス警部自身も上からの命令で動かされる重圧とそれに反発できない鬱屈した様子が赤裸々に描かれていた。

『ヒトラー最後の代理人』の判事アルバート自身も神経的にまいってしまい異常な行動をとる場面も出てきて、問い詰める方が「悪」のオーラの強さに負けそうになるという共通する部分があった。

posted by ミッキー at 11:41| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする