2021年07月12日

DVD『指輪をはめたい』

DVD『指輪をはめたい』岩田ユキ監督・脚本/108分/2011年

製薬会社(置き薬)の営業マン片山輝彦(山田孝之)は、ある日スケートリンクで転んで頭を打った拍子に、記憶が一部飛んでしまった。自分のカバンの中にあった指輪が誰に贈ろうと思っていたかサッパリ覚えがないが、今付き合っているのは、どうやら3名ということが、だんだん分かってきた。
♪会社の先輩でクールな智恵(小西真奈美)
♪風俗のセクシーなめぐみ(真木よう子) 

♪公園で人形劇をしている控えめな和歌子(池脇千鶴)。そして、もう一人……。

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今から10年前だから、皆さんお若い。やっぱり若いってかけがえのないものだとつくづく思った。

山田孝之、コメディからシリアスまで、なんでもOKだし、声も違って聞こえるから、じっくり役作りをする方だと思う。

さて、この<3股男>が同僚に「ねえ、3択で毎日カレー、ラーメン、寿司だったらどれを選ぶ?」と聞いていた。私なら即座に「寿司!」って言うが、こと結婚となると3択は迷うだろうな。


今は、男の人が「誰と結婚したら幸せにしてくれるだろうか」など考える時代。「おれが幸せにするよ」の時代は終わったも同然のこの頃。

★衣装、部屋の設えで、3人の性格、生活状態がよくわかった。


posted by ミッキー at 23:31| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月12日

DVD『渇き』

DVD『渇き』パク・チャヌク監督/韓国、アメリカ/2010年


実直なカトリックの神父サンヒョン(ソン・ガンホ)は訳あって、謎のウィルスの生体実験に身を投じ、発病し死亡した。だが正体不明の血液を輸血され、奇跡的に息を吹き返した。そのせいで出来たできものを隠す為、包帯をした彼は(包帯の聖者)と呼ばれ崇められた。


そこへ、韓服店を営むラ夫人から病弱な息子の為に祈ってほしいと頼まれる。
その息子ガンウとは幼なじみでもあった為、彼の家に出入りするようになり、ガンウの妻テジュと知り会う。
神父サンヒョンはテジュに心を奪われて……。

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ミッキーの知り合いがゴールデンウィーク前に「ソン・ガンホの映画でオススメを教えて」と聞いてきたので、すぐDVD屋に行って借りてきたのがこれ。ミッキーも一回見てから知り合いに紹介した。

心はテジュに、体は輸血の影響でバンパイアに変貌。

昏睡中の病人からチューブで血をチューっと吸ったり、
それを貯めて冷蔵庫で保存して、お腹がすいたらチュー。


ものすごく、リアルで生活臭たっぷり。
セックス・シーンもバッチリ、バンパイア風!
ソン・ガンホはもちろんのことだが、
キム・オクビンの隠し持った大胆さも、シン・ハギョンの無能夫ぶりも面白い。


でも、私が一番驚いたのは、『ビバ!ラブ』の主演女優さんのキム・へスクの息子溺愛濃厚演技だ。
最後の方で、ガンホさんの大切なものがちらっと見える…。
これって、ファンへのサービスかも。
posted by ミッキー at 22:02| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月03日

DVD『コクリコ坂から』

アニメ『アーヤと魔女』宮崎吾朗監督(企画宮崎駿)は公開延期になってしまったのでコクリコ坂のDVDを見たり、成瀬巳喜男の作品をNetflixで見たりしてほとんど家で過ごした。家を出たのはゴミ出し150歩とDVD屋に1000歩ぐらいだった。

DVD『コクリコ坂から』宮崎吾朗監督/91分/2011年

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1963年横浜。港の見える丘にある下宿屋コクリコ荘。そこを切り盛りする16歳の少女・海。彼女は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。旗の意味は「安全な航行を祈る」。
一方、その旗を見ていた者がいた。タグボートで通学していた17歳の少年・俊だ。
ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。

「なかよし」に連載された高橋千鶴・佐山哲郎による少女漫画をスタジオジブリが映画化。

『ゲド戦記』の宮崎吾朗が5年ぶりの監督作品。翌年に東京オリンピックを控え、新しいものが素晴らしいものと信じていた時代。私も16〜17歳だった。
日常生活の制服ひだスカートの寝押しや電気洗濯機(しぼるローラーがついている)が懐かしかった。実写では見落としてしまうが、このアニメは描写が細かいので懐かしさが倍増した。

声の出演者はみんな◎、台詞にはちゃんと息つぎがある。

この当時の横浜と東京新橋がとても遠くに感じたし、のどかな港町から大都会の変化も楽しめた。流行した歌「上を向いて歩こう」や庶民生活がたっぷりと味わえた。この時代にこの場所で生活した方にとって、ため息なしでは観られない作品。

★Netflixで見たのは田中絹代主演、監督は成瀬巳喜男の『銀座化粧』1951年の作品。この時代では、成瀬監督が一番好きだ。


posted by ミッキー at 22:41| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする