2021年02月09日

DVD『壁あつき部屋』『からみ合い』

クリストファー・プラマーさんが2月5日に91歳でおなくなりになった。

一番印象に残っているのは『手紙は憶えている』で、二番目は『ゲティ家の身代金』だ。

3月公開の『ラスト・フル・メジャー知られざる英雄の真実』は2019年に80歳で亡くなられたピーター・フォンダの遺作だが、この作品にもプラマーさんが出ていらっしゃる。

★『ラスト・フル・メジャー知られざる英雄の真実』は、ベトナム戦争で多くの兵士の命を救った実在の米空軍兵ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの知られざる真実を描いた社会派ドラマ。

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DVD『壁あつき部屋』小林正樹監督/1956年

巣鴨拘置所。そこには戦犯達が服役している。その一人である山下は、戦時中南方で上官浜田の命令で一人の原住民を殺したのだが、その浜田の密告で重労働終身刑の判決を受けた。また横田は戦時中米俘虜収容所の通訳だっただけで巣鴨に入れられた。

『私は貝になりたい』と同じ設定だ。印象に残った場面や台詞があった。山下の母が死んだ知らせで、時限をきめて出所を許された。そのとき同じ村の憎い上官・浜田を殺そうとまでおもっていたが、会ってみると殺す気は無くなってしまった。

彼も自分のやった罪におびえている一人の人間であることに気づいたのだろう。浜田が女2人だけの山下の家を邪険していた事で怒りがムラムラとこみあげてきたが、殺す気は失せていた。たった一人の妹は「これからどうする?」という山下の問いかけに「生きて行くわ」とポツリと答えた。この「生きていくわ」がずっしりと響いた。

DVD『からみ合い』小林正樹監督/1962年

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大会社社長河原専造は癌になり、後三カ月しか生きられないことを知った。三億に及ぶ私有財産を、以前に関係あった女達の子供どもに分割しようと思い、妻里枝、秘書課長藤井、秘書やす子、顧問弁護士の吉田と、その部下の古川が専造の前に呼び集められた。

妻里枝に三分の一、残りの三分の二が行方不明の子供三人に渡されることになった。
秘書やす子は社長の病の世話で一日中付き添っていたが、暴風雨の晩、河原に挑まれて体の関係を持った。やす子には、体だけの関係の男があった。その男はやす子に子供ができたと知って逃げ出す。やす子はその子供を専造の子供にしたてようと考える……。

3億って今のお金にしたらどんだけだろう。やす子役は岸恵子。欲につられて肉体で誘惑をしたり、子供をでっち上げたりと大変な映画だった。どの俳優さんも安心してみていられた。特に宮口精二の語り口はも見事。
posted by ミッキー at 05:08| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月28日

DVD『たそがれ酒場』

DVD『たそがれ酒場』内田吐夢監督/94分/1955年

舞台は庶民の集まるお店「たそがれ酒場」。専属のピアニスト江藤の伴奏で健一が歌っている。だがメインは営業時間の最終出し物・ストリップで、お店は常に大賑わい。そこに集まる人々の人生いろいろ……。

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娘の知り合いの映画ファンからDVDを10枚ほどお借りした中に入っていたDVD。こんな面白い作品とは思わず適当にチョイスしたが、一気に見るのがもったいないぐらいドキドキして、止めながら少しづつ魅入った。こんな経験ははじめて。

驚いたのはクラシックの発声の男性歌手がシューベルトの「菩提樹」を2番まで全部歌っていた。もうこれで大満足。

画面は全てお店の中で、お客も多彩な顔ぶれだ。

軍隊経験者の加東大介と東野英治郎、知り合いの空いた椅子に寄ってきて飲み食いする男を多々良純、威勢の良いヤクザの丹波哲郎、歌手の野添ひとみの恋人の宇津井健。一番驚いたのは踊り子を演じた津島恵子さん❗️

このDVDはすぐ返さなくてもいいらしいのでもう一度、いや、二度、三度と見たい作品だ。お正月も退屈しないで過ごせそう。
posted by ミッキー at 19:11| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月17日

DVD『抱きたいカンケイ』

今朝は車のボンネットに雪が1センチほど積もっていた。いつもの喫茶店に入るとメガネもくもってしまった。その喫茶店に着く前に1500歩歩いて、帰りにはまた1500歩ほど歩いた。帰ってからすぐに昼ご飯のために残り物野菜のスープを作って、DVD観賞。

DVD『抱きたいカンケイ』アイヴァン・ライトマン監督/アメリカ/2011年

大病院に勤務する医者のエマ(ナタリー・ポートマン)は、仕事に追われて恋愛をする暇のない独身女性。そんなある日、ひょんなことから長年の親友アダム(アシュトン・カッチャー)と肉体関係に。2人は恋愛感情も嫉妬もデートもなしのカラダだけの関係という約束をして続けていたが……。

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軽めのラブコメディー。

エマとアダムの出会いは、今から15年前のサマー・キャンプ。14歳のエマは言い寄って来た男の子アダムを冷たくはねつける。それから何度か偶然の再会をするが、決して恋人にはならなかったといういきさつがあったが、男女の一線を越えてしまう。

それはアダムの元カノのヴァネッサが、人気TVスターの「アダムの父親」といい仲になっていると知ってショックを受けたアダムに、エマの方から「セックス・フレンドにならない?」という提案をする。嫉妬や束縛は厳禁。どちらかが恋したら即カンケイ解消というキツイ条件付きだ。

かわいげがない上から目線のエマ。でも、だんだんエマは本気になっていく自分をどうしたらいいのかとなやんでしまう……。こんな悩みだって、前のエマなら無駄な時間!と切り捨ててしまうはずだが、やっぱり人生、無駄なものや時間が大切と教えてくれた作品。

※アダムと父の2人の恋愛話が同時展開されるが、親父さんの女にもてようとする張り切りぶりがおかしかった。


posted by ミッキー at 09:37| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする