2020年05月23日

DVD『ミヒャエル』

今朝、マッサージと散歩途中にこんなかわいい置物があった。小さくてかわいい置物で、良い気分になった。

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DVD『ミヒャエル』マルクス・シュラインツァー監督/オーストリア/96分

35歳の独身男性ミヒャエル(ミヒャエル・フイト)は、保険会社に勤めていて仕事はこなすが、同僚と付き合わず、友人もいない。知り合いといえば、最近、家が近所だとわかった同僚のクリスタ(ギゼラ・ザルヒャー)ぐらいだった。彼には絶対に知られたくない秘密があった。

実は、相当広い自宅の1室に10歳の少年ウォルフガング(ダヴィド・ラウヘンベルガー)を誘拐、一室に監禁していたのだ。夕食の時だけ、少年を部屋から出して数時間を一緒に過ごして、次の晩まで部屋に監禁している。

ところが、ある日、ミヒャエルが交通事故にあって病院に入院するという事件が起きて……。

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見た目、平凡なサラリーマンのミヒャエルだが、なんと自宅地下室には誘拐した子どもを監禁していた!!。そんな衝撃的な作品でミッキーの好みなので3回目。ミヒャエルは小児性愛的行為(画面では直接映していない)はするが、日曜には人里離れたところにドライブや好みのおもちゃを与えて、遠目からは仲の良い親子に見える。 

ミヒャエル自身は保険会社に勤めていて、特別浮いた存在ではなく、周りの者、家族(母親、妹夫婦)も「あまり付き合いの良くない困った長男」と思っているだけ。捕まってしまった少年はもう抵抗するエネルギーもないようだ。

最後はどうなるのだろうとハラハラするが、こんなラストが待っていようとは……後味は良くないが、意表をつく見事な幕切れだった。
posted by ミッキー at 10:26| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

DVD『SUPER 8 スーパーエイト』

昨日のネットニュースでトルコの猫ちゃんの話が載っていた。

トルコも、店内飲食禁止(デリバリーのみ可)により影響を受けている意外な生き物は野良猫。国民のほとんどがイスラム教であるトルコは動物に優しい国。イスラム教の預言者ムハンマドと愛猫ムエザの逸話がよく知られている。ムハンマドが礼拝のため外出しようとしたところ、ムエザが着ようとしていた服の袖部分で熟睡している。ムハンマドはエムザを起こさないように、袖の部分をハサミで切り取り、片方の袖がないまま出かけてというもの。
また1日5回の礼拝の前に手足や口を水で清めるイスラム教徒にとって、グルーミングを行う猫は犬などの他の動物に比べて清潔な生き物とされている。

と、書いてあった。この時期に住民が猫ちゃんの食べ物を用意しているのだ。

そこで思い出したのが2017年公開の『猫が教えてくれたこと』トルコの街にすむ数匹の猫を追ったドキュメンタリー作品だった。その中でとってもシャイな猫がいて、絶対にお店には入らないで門口で残り物をくれるのをお行儀良く待っている猫ちゃんがいたのを思い出した。本当に猫ちゃんを大切にしているんだと改めてトルコが好きになった。

DVD『SUPER 8 スーパーエイト』J・J・エイブラムス監督/アメリカ

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1979年の夏、オハイオ州の田舎町。保安官補の父と暮らす14歳の少年ジョーは、仕事中の事故で母親を亡くし、親子ともども深い悲しみを抱えていた。

そんなジョーの楽しみは、夏休みに友だち6人と8ミリで「ゾンビ映画」を撮ることだった。ジョーはメイキャップ担当で、憎からず想っているアリスの顔に化粧するのも密かな楽しみだった。だが、ジョーの父は彼らとの付き合いを快く思っていなかった。

脚本・監督は行動派のチャーリーで夜中に撮影することになった。駅の線路脇でカメラを廻していると貨物列車に小型トラックが突っ込み、脱線爆発の大事故が発生する。ジョーたちは逃げ出したが、残した8ミリカメラは倒れたまま貨車の残骸を写していた。そこには・・・。

子どもたちは自然の演技で、一人ひとりが映画作りに役立つ特技があって、よく頑張っている姿は爽やかだ。

エル・ファニングは少女らしい美しさで魅了させてくれる。ジョエル役は素人だが、これもまた恋心を初々しく演じている。

この作品には事実が含まれていて、それがわかって観ると面白さ倍増するはず。

★エリア51の謎
この秘密施設は、アメリカのネバタ州ラスベガスの北北西に位置する広大な秘密施設。「UFOが運び込まれているのでは?」「宇宙人がいるのでは?」といった噂が絶えない。
★政府陰謀の謎
ここで描かれる列車の脱線事故は、1979年にオハイオ州で実際に起こった出来事で、この列車は冷戦下の核兵器に関連したものを運んでいたという噂がある。

※エンドロールで子どもたちの8ミリ「ゾンビ映画」が流れるが、なかなかの出来栄え。

posted by ミッキー at 04:48| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月06日

DVD『生きる』

DVD『生きる』黒澤明監督/143分/モノクロ/1952年

娘が知り合いからDVDを借りてきた中に入っていたもの。知っているが「もう一度」と思って見た。

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市役所の市民課長・渡辺(志村喬)は30年間無欠勤でことなかれ主義の模範的な役人だ。そんなある日、自分が胃癌で余命のかぎりを知る。絶望した彼は自由になる持ち金を懐に歓楽街をさまよい歩き慣れない酒を飲む。いったい自分の人生とは何だったのか……と考えて見た。

ストーリーはほとんどの方がすでにご存知だろう。ミッキーも知っているつもりだったが、(確か)4度目でも心震えたし、あ、こんなシーンもあったなどと思い返しては見入ってしまった。

非人間的な官僚たちを痛烈に批判していたが、今、こんなコロナ騒ぎの中で役所に出向くことも多くなりそうだ。そこでどんな展開が待ち受けているのか、「人間味を感じる」対応を期待していいのかなどと考えさせられた。

★部下の女の子(小田切みき)、ヤクザの加藤大介さんのシーンが印象に残った。
★今回、志村喬さんのお顔がフランス人男優・監督のマチュー・アマルリックさんによく似ていたので驚いた。
posted by ミッキー at 10:13| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする