2020年06月03日

DVD『THE ICEMAN 氷の処刑人』

下の娘が昨日東京におそるおそる帰った。名古屋に約2ヶ月間一緒に暮らした。ちょっとした口喧嘩も数回したけど、ミッキーらしくもなく三度の食事のうち二食は手抜きしなかったし、散歩も約一万歩して、おかげで体は体重も増えずにまあまあ健康に過ごせた。

娘のことはよく分かっているつもりだったが、意外と神経質で気が小さく用心深いことに気がついた。まあこんな時期だから仕方ないとは言えるが、そんな日々も終わってみるとちょっと寂しい……。ミッキーの辞書には寂しいの文字はない!と思っていたがすごく寂しいわけではないけど、寄る年波には勝てないなと実感した。

DVD『THE ICEMAN 氷の処刑人』アリエル・ブロメン監督/アメリカ/106分

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1946年。ニュージャージー州で生まれ育ったポーランド系の男性リチャード・ククリンスキー(マイケル・シャノン)は、美しい女性デボラ(ウィノナ・ライダー)と結婚。子どもにも恵まれた。

彼は、家族には内緒でマフィア組織のポルノ製造工場で働いていたが、度胸の良さを見込まれてもっと稼ぎの多い「殺し屋」として働き始めた。

そんな彼は高級住宅街にマイホームを建て、幸せな生活を手に入れた。職業は為替ディーラーと言って、2人の娘はカトリック系の学校に通わせていた。
そんなある日、ある男の殺害を指示されるが、目撃された少女を逃がしたことから「殺し屋」をクビになってしまい……。

改めてDVDでみた。この殺し屋が異様なほど妻と娘を愛して、裏では冷酷な殺人を黙々と重ねる。一般の人?がサイコパスで100人なら驚くが、殺人請負人なら20年間で100人は多いか?と思ってしまう。

マイケル・シャノンが主役だから、凄みは100パーセント。家族に向ける優しいお顔も慈愛100パーセント。だからとっつかまった時は「悲しく」なってしまった。
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2020年05月28日

DVD『わたしはロランス』

ほとんど毎日行く喫茶店で、今年初めてアイスコーヒーを飲んだ。身体が冷たいコーヒーで爽やかになった。今日の話題は、「スーパーに行って野菜など買うときに絶対触って「腐っているか重さ」など調べて何個か手に持つよね」というもの。テレビであまり触らないで、と言ってたのでそれは無理という、つまらない話だった。もうコロナの話では盛り上がらない……。

DVD『わたしはロランス』グザヴィエ・ドラン監督/フランス、カナダ/168分/監督23歳の作品

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モントリオールに住む国語教師ロランス(メルビル・プポー)は、恋人のフレッドに「女になりたい」と打ち明ける。それを聞いたフレッドは、ロランスを激しく非難するが、彼の最大の理解者であろうと決意する。

もし、自分の夫から「女になりたい」と言われたらどうする?と考えてみた。そんなことを想像すると、とってもフレッド(スザンヌ・クレマン)の深くて強い愛を感じる。

男女の愛ではなく、その「人間」を愛するのだ。これはどこまで「人を愛せるか……」という踏み絵的な作品と感じた。

でも「女になりたい」といって、次の日にはかっちりとした女性用スーツで登校して、化粧だってバッチリ、ハイヒールもはいちゃって生徒たちの驚きようが面白い。

なんだか性急な感じだ。パンツスーツぐらいでおとなしめに始めればいいのに……、こうやってしっかり自分を出すところはやはりフランス的と思った。
posted by ミッキー at 21:24| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月27日

DVD『マイ・マザー』

一昨日と昨日、2日続けて娘と2人して散歩&食事に行った。どうも東京に帰るための予行練習の外歩きらしい。5000歩以内だが外の風を受けて清々しい気持ちになっているようだった。食べに入ったところは大きくて空いているのを確かめながらだが、やっぱりファミリーレストランになってしまった。

持ち帰りの人は時々いたが、食べに来る人はお一人さまがポツンポツン。これではファミレスでも儲けは少ないだろうと心配になってしまう。特に今はサービスで日頃より一品多かったり安かったりと至れり尽くせりだった。

そして今日、2人で皮から餃子作り。始めてにしては上出来⁈

DVD『マイ・マザー』グザヴィエ・ドラン監督/カナダ/100分/2009年

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ケベックで暮らす17歳の少年ユベール・ミネリ(グザヴィエ・ドラン)は母親と二人暮し。学校生活や友人関係はほかの若者たちと変わらないが、母親との関係に嫌気が差していた。

彼の小さい時はきっと甘えん坊だったはず。「ママ」と呼んで、いないと大声で「ママ!ママァ〜!」って家中を探すような子どもだったろう。
それが成長と共に「うるさい」存在になる・・・でもこれは世界共通だから珍しいことではない。そんな普遍的で、誰しもが一時期通過するであろう「親離れ」を「大嫌いと大好き」の大きなふり幅でスタイリッシュに描いていた。
 
私も二人の娘を育てたが、同じ体験(手作りを無理に着せたり、自分のセンスで洋服を買ったり)があった。彼のママだって特別異常な方でなかったのに・・・。
 
今、世界一映画界で才能があって、いい男(それも若い監督さん)ときたらグザヴィエ・ドラン監督だ!と思っている。
その彼が2009年に作った初長編作品。1989年生まれだから20歳の時の作品。2度目だがお見事としか言いようがない。

posted by ミッキー at 10:33| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする