2017年05月22日

DVD「変態村」「変態島」

ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督の新作『地獄愛』が7月に出るので前作のこの2作品を観た。

はじめは「村」だけと思ったがブログを読んでくれている試写室お兄さまが「島」も持って来てくださった。評を読むと「島」は散々だったがミッキーはツボにはまった!

まず「村」から
🎬「変態村」ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督/フランス・ベルギー・ルクセンブルク/2004年

マルク(ローラン・リュカ)は女装して唄う旅回りの歌手。老人養護施設や小さな劇場で歌っている。今日も自分の車に衣装など積んで、とある老人施設で歌って拍手喝さいを受けていて、いつも彼の来るのを待っている老婆や施設の女が意味ありげにマルクに言い寄ってくるが、そんなのはいつものことと言うように冷たくあしらうマルク。

次の目的地、三日後のクリスマス・ショーの場所に行くために車を走らせていたが濃霧で道に迷ってしまう。車の調子も悪くなったのでそこに車を置いて、一軒のボロイ宿に泊めて貰うことにした。

案内してくれたのは、森の中で愛犬ベラを探している若い男ボリス(ジャン=リュック・クシャール)。宿の主の中年男性・バルテル(ジャッキー・ベロワイエ)は無口な男だが、部屋はきっちり掃除が行き届いていた。それに朝起きると宿の所まで車をレッカーで運んでくれていた。

「午前中に直しておいてやるから、散歩でもしていな。だが森の村には絶対近づくなよ」と念を押されたが、マルクは見てしまった。動物を相手に○ックスする男たちを…。

慌てて宿に戻って見るとバルテルに「見たな」と感づかれてしまう。「車はオレの手にはおえないから、明日修理工が来るようにいってあるから今日も泊まっていけ」とその夜もそこに泊まることにした。

変態の名に相応しい作品。公開時に観ていたが、見直したDVDにものめり込んで見入ってしまった。映画の冒頭の老人施設でマルクが歌っているが、そう上手いとは思わなかったが、宿の主人に無理矢理歌わされた時は、かすれ声だったが数段と上手くなっていた。

変態妄想のツボがきっちり描かれていて➕大袈裟かもしれないが「芸術的」でもあった。

近くのDVD屋には最初なかったが「変態村ありますか」と言うにはちょっと勇気がいったが……、是非この手のお好きな方はご覧いただきたい。

次は「島」
🎬「変態島」ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督/フランス、ベルギー、イギリス、オーストラリア/2008年

ポールとジャンヌ(ルーファス・シーウェルとエマニュエル・ベアール)は半年前に起きたスマトラ沖地震の津波で幼い一人息子・ジョシュアが行方不明になってしまった。

二人はプーケットでスマトラ沖地震で親を亡くした子供を助けるための慈善活動をしていて、その会合で見たビデオに息子のジョシュアを発見したジャンヌは狂喜するが、夫は後ろ姿だけで判断できないと否定的だった。

隠し撮りされたビデオに映っていた島は、密かに人身売買をしているところで人を寄せ付けない島だと言われたが、島に詳しいタクシンという人物に会って、その島を案内してもらうが……。

原題はVINYANで、意味はタイ語で「怒る魂」。変態島なんてとんでもない邦題だ。

エマニュエル・ベアールさん扮する息子を探し出すためならお金に糸目をつけない必死な母親と、事あるごとにお金を要求する土地の男たち。島に大勢いる子らは顔を白く塗って大人たちのやることをじっと見つめている。

子どもたちはこの世に未練を残し癒されていない魂を持った少年たちで(女の子はいなかった)子を売り買いする大人を警戒するが、ジャンヌには気を許しているようだ。

夫婦は無一文になってその島から帰れなくなってしまうが、あっちの世界とこっちの世界でどんだけの隔たりがあるのか誰にもわからないことだが、子どもらに囲まれたジャンヌは幸せそうだった。
posted by ミッキー at 00:58| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月16日

DVD「ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族」「アンダーテイカー 葬る男と4つの事件」

1時間以上昼寝するとボケるとどこかで読んだが、ミッキーは長くて2時間は寝込んでしまう。

早朝4時から6時まで起きていて、それから喫茶店☕️が開くまで朝寝、試写が始まるまでの昼寝、おやつを食べて夕寝、9時ぐらいから夜寝…選り取り見取りの寝💤タイム。

どんだけ寝ても本寝も(夜11〜早朝)しっかりしているから周りから呆れられる。もちろん、電車、バスでもよく寝るし、映画の途中でもコロッとのちょっと寝は得意芸。

昨日は⏰目指し時計も役に立たなくて1時半の試写に寝坊して欠席。観たい韓国映画だったのに残念だった。

散歩がてら7月に公開が決定した『地獄愛』の監督さんの前作『変態村』を探すために近所のDVD屋さんに行ったが無かったので、一般公開されていない新作DVDを借りた。

🎬「ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族」レイモンド・デ・フェリッタ監督・脚本/アメリカ/2009年

アンディ・ガルシアさんが主役(製作も)。8年前の作品が新作でDVDで出ているが日本での公開は予定なし。しかしミッキーは公開レベルはクリアしていると思う。

話は、ニューヨーク・ブロンクスの「シティ島」に住む家族1人ひとりの隠し持った秘密が、あるきっかけであらわになっていくシリアス・コメディー。

刑務所勤務の父親ヴィンス(アンディ・ガルシア)、口喧しい妻、時々帰って来る大学生の娘、思春期の息子(エズラ・ミラー『少年は残酷な弓を射る』)という家族構成の中に、ある事情で若者が庭続きの小屋に同居することから、次第に秘密が解き明かされるという展開だが、深刻なのは一つだけ。

見ていただきたいのでこれ以上は書かないがオススメの一品。

「シティ島」調べて見た。
ニューヨーク市ブロンクス地区にあるシティ・アイランドという小さな島。大陸から橋でつながっている。この島にはおよそ4500人が暮らしていて、レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンドがあって生活に不自由はない。

🎬「アンダーテイカー 葬る男と4つの事件」ティモシー・リン・ブイ監督/アメリカ/2009年

これも2009年作品で新作DVD。きっとエディ・レッドメインの人気でDVD化されたのだろう。孤独で深刻な悩みを持った4人の群像ドラマ。

父親から受け継いだ葬儀屋の青年(エディ・レッドメイン)は孤独な生活を送っていたが、ある夜犬を轢いてしまい家に持ち帰って手当をする。

自分の不注意運転で愛妻を死なせてしまった牧師(フォレスト・ウィテカー)。

25年ぶりに刑務所から出てきた男(レイ・リオッタ)は余命いくばくもない病に罹っていた。

ストリッパーの女(ジェシカ・ピール)は植物状態になっている幼い息子を抱えていた。

ヤマ場の高揚感は足りないと感じたが、俳優陣からいうと公開レベル。後味はすこぶる良い。

posted by ミッキー at 10:26| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

DVD ケネス・ロナーガン監督 日本未公開映画「マーガレット」

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケネス・ロナーガン監督の日本未公開のDVDを見た。これは2011年製作になっているが、実際は2005年に撮影されているので、出てくる方がうんと若いので驚いた。

🎬「マーガレット」ケネス・ロナーガン監督/150分

高校生のリサ(アンナ・パキン)は舞台女優の母親・ジョーン(J・スミス=キャメロン)と幼い弟の3人暮らし。父親は離婚して他の女性と牧場を経営しているが、リサとの仲は良好で、次の休暇にリサに来ないかと誘ってくれていた。

リサもそれを楽しみにしていてカーボーイハットを買おうと街で探すが、なかなかいいものが見つからなかった。そこにバスを運転する男(マーク・ラファロ)がかぶっていたカーボーイハットに釘付けになって、バスのドアを叩きながら走っていると、運転手もリサに気をとられて、通行人をひいてしまう。

目の前で起きた惨事、それも自分が原因の一つであるリサは、瀕死の婦人を抱きかかえて最期を看取るが、その婦人の口から「リサ」という呼び名をかけられる。「そうです。リサですよ」と応えるが、亡くなった婦人にも幼い時に病気で亡くなったリサという娘がいたことが後からわかる。

150分と長い作品だったが、リサの気持ちの変化や周りの人々との関係が痛々しいほど、正直に描かれていた。

事故の起こる前のリサと、事故直後のリサ、最後の決断でリサ自身がぶつかる現実、等々。本当にきめ細やかにカメラがリサの心情を追っている。

音楽の使い方、時々映される街の様子(けっこう、長い時間映されるが、リサや見ている者の気持ちを鎮めるための時間だろう)、そしてマット・デイモン、ジャン・レノ、名だたる名優たちが10年ほど若返ってスクリーンの中で見られた。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ほど映画流れとして計算され尽くしてはいないが、この作品が劇場未公開とは信じられなかった。

☆題名のマーガレットはリサが共感した詩に出てくるもの。
posted by ミッキー at 10:42| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする