2019年08月15日

DVD「北ホテル」

🎬「北ホテル」マルセル・カルネ監督/フランス/92分/1938年(日本公開は戦後)

パリ。サン・マルタン運河にそった下町。そこに北ホテルがあって、1階が酒場、上は下宿屋兼ホテルの作りになっている。お客は庶民的な人ばかり。今日はホテルの目前にある公園の番人の娘リュセットの初聖体のお祝いの日で一階はにぎわっている。話題はもっぱら血液を売る話で1リットル400フランだ、とか、金儲けで献血しているんではないとか本気になって怒る男もいた。場が険悪になると経営者女主人が「今日はお祝いの席だよ」といさめている。

そこに若い男女が泊りにきたがその二人は心中をしようとしていた。女主人は長年の経験で不吉な雰囲気を感じた。案の定、美しい女・ルネ(アナベラ)は胸をピストルで撃たれて病院に担ぎ込まれるが、男・ピエール(ジャン・ピエール・オーモン)は姿を消した。

それは、銃声を聞いて隣部屋の写真家の男エドモンド(ルイ・ジューヴェ)が入って来てピエールに逃げるように進めたのだった。

ピエールは死ぬ勇気がなく、翌朝警察に出頭。ルネも案外軽傷で命を取り留めていた。

その後、元気になったルネは北ホテル経営者夫妻にあいさつにきて、夫婦の進めでウェートレスとして住み込みで働くようになって・・・。


これは観ていないが、有名な映画とわかってDVDを買った。監督さんは『天井桟敷の人々』のカルネ監督。一人ひとりの人間を丁寧に描いている。

ホテル周辺の情景のすばらしさ、登場人物たちがどんな人生を送っていたかが手に取るようにわかるしぐさと言葉。それらが監督さんの優しさによって温かく描かれていた。

北ホテルは実際にあって、それをそっくり作って撮影したとDVDの説明文に書いてあったが、北ホテル周辺は今も観光名所でにぎわっているらしい。


posted by ミッキー at 00:57| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月23日

DVD「雨の訪問者」

DVD「雨の訪問者」ルネ・クレマン監督/フランス/120分/1970年

マルセイユにほど近い海岸べりに住む若妻メリー(マルレーヌ・ジョベール)は、バスから降りてくるグレイのコートに赤いバッグをさげた男を目にする。

その日は町の洋服屋に、明日友人の結婚式に着る白い洋服を取りに行った時も、着替え中の姿を店の外から見ている男を見て、日に2回も遭遇した見知らぬ男に不気味なものを感じた。そしてその夜、飛行機パイロットの夫トニー(ガブリエレ・ティンティ)が不在の時に、メリーはその男に襲われた。彼女は、銃で男を殺し、証拠を焼き捨て死体は海に投げ捨てた。

翌日、友人の結婚式で、メリーはドブスというアメリカ人(チャールズ・ブロンソン)から「なぜあの男を殺した」といきなり聞かれて……。


いつもシネマジャーナルのサイトをお世話くださっているY氏から、DVD「アナザー」のミッキーのブログを読んでくださり、同じ原作者セバスチャン・ジャプリゾで映画化されているのを教えていただいた。それが「雨の訪問者」だ。

チャールズ・ブロンソンといえば笑える思い出がある。4歳下の妹が「彼氏はチャールズ・ブロンソンに似てるんだ」と言っていたので楽しみにしていたら、現れたのは建設会社の現場監督だった。色黒のところだけ似ていた。まあ、その人と結婚したからあまり大きな声では言えない。

さて映画の始まりはミッキー好みのサスペンス。このままどんな展開が待っているのかドキドキした。音楽も◎で、当時流行った楽器エレクトーンの音色だった。

わからんのがブロンソンの役柄。敵か味方かわからない。けっこうメリーに暴力をふるうし、寝ているところに毛布をかけたりして優しくもする。惚れちゃったのかと思うが、そうでもないような……。

メリーは女癖の悪い夫で、生活費も言わないとくれないような(お金がもうないわと鏡に口紅で書いていた)男でも愛していたのが驚き。まあ、片田舎の世間知らずの若妻ならそうかな。

⭐️メリーはよく見ると美人、よく見るとソバカスだらけ、それもチャーミングだ。でも結婚式に友人で白い洋服はご法度じゃない?
⭐️途中、話がこんがらがるが、それもそのはず……おっと書けるのはここまで。
posted by ミッキー at 19:10| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月13日

昨日買った中古DVD「アナザー」「我が闘争ー若き日のアドルフ・ヒトラー」

DVD「アナザー」ジョアン・スファール監督/フランス/94分/2015年

女性秘書のダニー(フレイア・メーバー)は、予定なしの休暇前日に、若いやり手社長から急ぎの仕事を頼まれた。自宅に来て手直しした原稿をタイプで打ってもらいたいという仕事だった。

社長の妻はかつての同僚で「妻も会いたがっている」などと言われて社長と一緒に豪邸に行くと、夫婦はダニーを置いてパーティーに行き遅くなるから、申し訳ないけど仕事をしていてくれと言われる。

ダニーが思っていたのとは違ってがっかりしたが、今更、帰るわけにもいかない。部屋を案内されて寝間着も貸してくれて、晩食も1人分用意してくれた。

翌朝、仕事の資料を渡して帰ろうとすると「ボーナスに色をつけたよ」と現金を渡されて喜ぶダニー。社長は「急に家族で外国に行くが、うちの車で(ブルーの高級車サンダーバード)飛行場まで送ってくれないか。車はうちの駐車場に置いといてほしい」とまた頼みごとをされる。

こんな高級車など上手く運転できないと尻込みするダニーだったが、嫌とは言えず、夫婦を飛行場に送って行ってから「この車で海を見に行こう」と思い立った。1日、2日ならばれないとふんだダニーは南に向かって車を走らせた……。


DVDの絵柄が、ホラー全開で、ヒッチコックの傑作に匹敵する❗️などと書かれているし、それに「カリコレ2016/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」上映作品なので即、買った。しかし、しかし、ホラーでなくて、ホラ映画😡だった。ちっとも怖くない。ドキドキもしない。1回目見たときは💤。2回目で一応最後まで見たが ?が何本もたった。

これは1970頃の設定だから家の電話とタイプライター時代で、今ならこんな映画は論の外。

無理に良いところをあげるならダニーをやる女優さんはスタイルは細身で脚が素敵、メガネ美人、ソバカス美人で女優さん目当てならどうぞというくらいだ。

毎年、シネマカリテのカリコレでは3割がたこういうレベルがまじっている。それにしてもよくぞDVDになったわと妙に感心した。


DVD「我が闘争ー若き日のアドルフ・ヒトラー」ウルス・オーダーマット監督/ドイツ/111分/2009年

1910年、オーストリア。画家になるために美術アカデミー入試のためウィーンへとやってきた青年アドルフ・ヒトラー(トム・シリング)は、ホームレスのための安い下宿所に住むことにした。

彼は、ユダヤ人の初老の男シュロモ(ゲッツ・ゲオルグ)とカーテンだけで仕切った部屋で共同生活を送ることになる。

生意気なヒトラー青年は初めこそ皮肉のシュロモにやり込められていたが、豊富な知識を持っていたシュロモにヒトラーは知的刺激を受けた。

その後、美術アカデミーの試験に落ちたヒトラーは橋の上から自殺を図る。自殺は未遂に終わったが、次第にヒトラーは政治に傾倒していくようになって……。


最初がヒトラーが美大に落ちて鉄橋から身投げする場面だ。いいシーンだった。ここで死んでいれば何百万のユダヤ、ロマの人々が助かったのにと思わずにはいられなかったが……。

若きヒトラーの住む宿屋や宿屋の住民、周りの情景を手抜きなしで見せてくれた。ヒトラーを演じるのは『コーヒーをめぐる冒険』に出ていたトム・シリング。こんな線の細い若者が「ヒトラー」になっていくのか?と疑問視していたが、どんどんイメージどうりになっていく。

⭐️このDVDは後日、またゆっくり観賞したいと思っている。
posted by ミッキー at 09:30| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする