2018年11月05日

感想をいただきました。『search/サーチ』by ねんねこ

妻に先立たれ、シングルファーザーとして一人娘と暮らすデビッド・キムだが、高校生となった思春期の娘マーゴットとの関係はなかなかムツカシイところ。どちらかといえば、デビッドの弟(マーゴットにとっては叔父にあたる)ピーターと親しく接しているようで、当のピーターもそんな父娘の関係を心配していた。
そんなある日、マーゴットの姿が消え、一切の連絡がとれなくなった。自らの意志で行方をくらましたのか?あるいはなんらかのトラブルに巻き込まれたのか?
事件の担当となったヴィック捜査官と共に手掛かりを調べてゆくうちに、次々と驚愕の事実を知ることとなる。果たしてこの行方不明事件の真相は…!?

話の筋だけを簡単に紹介するとざっとこんなもんで、特に目新しいストーリーとは思えますまい。
だが、この映画の ゙売り″は(もう皆さんご存知とは思いますが)オープニングからエンディングまで、全編パソコンの画面上だけで物語が展開されていくところ。

「それで一体どう表現するんだ?」未だにスマホもパソコンも持っていない超デジタル音痴のねんねこなどは特にそう思ってしまったし、観てても全然理解出来ないんじゃ?と不安にもなったけれど、いらぬ心配でちゃ〜んと伝わるし、こんな表現手段を考えついたこと、そして見事に成立させていることにただただ感服です。

そして、その ゙全編パソコン画面″という手法です!これが「ただ物語を伝えることに成功している」というだけなら、単に ゙新しい表現方法の登場″という話題性にすぎないのですが、実はこの映画はとてもよく出来たミステリーで、「よく出来たミステリー」に不可欠なものといえば、周到な伏線です。その伏線の張り方=見せ方が、まさに ゙全編パソコン画面″ならではのもの!それが、この表現手法だからこそ見せられた伏線であったことが判った時の驚き(悦び?)といったら!だからパソコン画面で描きたかったのですね。ねんねこがこの映画を高く評価しているのはこのためです。もちろん一切言えません。観てのオタノシミですよ。

もう一点だけ。ちょっとしたことですが、パソコン画面上にはテレビの中継映像なども映され、当然多くの人々もそれを観ているわけで、そこに流れる無責任な意見や憶測など…超デジタル音痴(嫌い)ネット音痴(嫌い)のねんねこには、現代社会の実態をチクリと突いているように見えて不愉快で、ユカイでした。

尚、主人公デビッドを演じているのは『スター・トレック』シリーズ(2009〜)の操舵手スールー役でお馴染みのジョン・チョー氏。額にシワいっぱい寄せて頑張ってます。応援したげてください!
posted by ミッキー at 08:09| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

感想をいただきました。『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』 by ねんねこ

🎬『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』熊谷祐紀監督/82分/中川コロナにて

アイドルユニット「TOKYO27区」のセンター・神谷ミク(浅川梨奈)がゾンビに噛まれてしまう。噛まれた者は72時間後にゾンビとなってしまうため、即座に強制収容されるのだ。が、ゾンビ化を止める血清の噂を知ったミクは逃亡を図り、藁にも縋る思いで駆け込んだ探偵社の犬田(尚玄)と共に、警官や街に溢れるゾンビたちから逃れつつ、血清を求めて奔走する。一方、凄腕の女子高生ゾンビハンター・如月(星守紗凪)もミクを執拗に追っていた…。


お久しぶりです。映画もアイドルも大好きなねんねこです。私ねんねこが一番好きな ゙アイドルユニット″がモーニング娘。'18なのは広く知られていることですが(どこで!?)、そのモー娘。のフクちゃんと並んで、゙個人″で最も好きなアイドルが、主演の浅川梨奈さんです。SUPER☆GiRLSのメンバーとしてのアイドル活動に留まらず、゙1000年に一度の童顔巨乳″と称されるグラビアクイーンとしての活躍も目覚ましく、その上さらに映画出演もすでに10本ほどになります。昨年はアイドル女優の登竜門『人狼ゲーム』シリーズ『〜マッドランド』でも主演を務めていますが、女優としての評価を高めたのは『14の夜』でしょうね。

さて、その映画に『万引き家族』や『友罪』とかのクオリティーを求めるのは無理な話だとしても、「くだらない、時間のムダ!」なんて考えちゃいけません。(この映画がそうだという意味ではないですよ。)どんな映画だってどうせ観るんだったら楽しまなきゃ損だ!ってハナシです。

ねんねこの場合『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』は自分のミューズの主演映画なので、それだけでもう目が幸せだから良いんですが、別になぁぽん(浅川梨奈さんのことです)のファンでない人はどうなんでしょうか?
大丈夫。いや、大丈夫かどうかは判りませんが…例えば、この映画には ゙わかる人にはわかるウケポイント″が散りばめられていました。ちょっとネタバレになってしまうけど、トーストを口にくわえたまま「遅刻するぅ〜!」と走る女子高生!アニメとかに出てきそうだけど、実生活では見たことありません。以前「推定少女」というデュオのなんかのPVで観たきりの ゙それ″が登場します。
ミクに「童顔〜」「巨乳〜」と呻きながら迫り来る(おそらく元ファンの)ゾンビたちにも笑えます。
ゾンビウィルスについて語るマッドサイエンティストが度々映し出されますが、これはもうあまりにも有名な ゙あの映画″に出てくる ゙あの人″でしょうね。ちなみに ゙あの人″の方はマッドサイエンティストではありませんよ。
他にもいろいろ気がついてみてください。

尚、ミクと共に「TOKYO27区」のメンバーとして出演しているのは、モエ役の阿部夢梨さん(SUPER☆GiRLS)と、ユリ役の尾澤ルナさん(元・SUPER☆GiRLS)の二人。オープニングから三人の歌と踊りが観られます。

それと、ねんねこと同じく ゙なぁぽんファン″の方、お聞き逃しなく!
映画観賞者には入場時に生写真が一枚プレゼントされますよ〜!

では またなぁぽん〜!
posted by ミッキー at 10:04| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

感想をいただきました。『レディ・プレイヤー1』by スコーレ 3D特集企画担当 伊藤新悟さん

!!ネタバレあり!! ※作品の最後まで感想が書かれています。かならず鑑賞後に見てください。

大画面の劇場で3D鑑賞すれば楽しさも倍増するスピルバーグ監督の最新エンターテ イメント大作。『レディ・プレイヤー1 3D版』 イオンシネマ名古屋茶屋 スクリーン10(最大客席数376席) ウルティラ REAL D 3D 導入シアター にて鑑賞。


2018年にスティーブン・スピルバーグ監督が送り出した3D作品は『タンタンの 冒険 ユニコーン号の秘密』に続く3D作品。2作目だが実写作品としては初となった。

2045年、テクノロジーは発展を遂げたが荒廃してしまった地球が舞台。仮想空間 「オアシス」の創造者ハリデーが急逝し、その莫大な遺産が彼の創造した仮想空間VR の世界に隠された。

3つの隠された鍵を手にするため、世界中の人々がプレイヤーとなり、VRゴーグルを 装着して『オアシス』の世界で謎解きを繰り広げる。

主人公は悲劇的な家庭環境もあり、現実世界では目的を見出せずくすぶっている少年 ウェイド。「オアシス」がパーシヴァルという姿で自分を表現できる場だった。 その中で築いた仲間たちとの出会いが彼の人生を目的のあるものに変えてゆく。 近未来を舞台にしたスピルバーグ監督が得意とする少年、少女たちの冒険譚だ。

本作の上映時間は2時間20分。3D作品は良質な映像を製作しても、これだけの時 間、鑑賞し続けると3D映像に目が馴れてしまい上映後半まで効果が持続しないもの。

「レディ・プレイヤー1」は3D作品として優れていると感じる。 特に表現方法。仮想空間「オアシス」でのエピソードを徹底した3Dで表現している。 対称に現実世界では控えめな3D表現になっている。

作品は現実世界とVR世界を交互に描くため、これにより視覚的にメリハリを効かせ、 3D描写の効果が最後まで持続している。

さらに本作を撮影した名カメラマンのヤヌス・カミンスキーは現実世界のシーンにの みフィルム的な質感の映像を採用して、仮想空間『オアシス』の差異を強調した。

分かりやすいストーリーも3D作品映像に没入できるため最適だ。

「1つ目のカギ」難攻不落のコース。カーレースでゴールを目指せ! 1つ目のカギを手に入れるカーレースのシーン。ゴール前に立ちはばかるキングコングがいるため、誰もがゴールできない仕様になっている。どのように攻略するのか? そのレースシーンは視覚的に物凄く派手なのに音楽がさほど使わず効果音を駆使し、テレビゲーム的な演出がされているように感じた。

レースには参加者としてまたはコースの障害物として、世界的に有名なキャラクターが画面いっぱいに登場する。1回の鑑賞ではすべてを把握するのは困難なほど。世界中の人々が「オアシス」に夢中になるのがよくわかる導入シーンだ。

「2目のカギ」作者が嫌う作品の中に飛び込め! このミッションの冒頭、主人公とヒロインによるクラブでのダンスシーンは3D効果がとても効果的。 CG表現を駆使して縦横無尽に空間を描写、主人公たちを下から捕らえたショットなど目まぐるしく3Dで描がかれる。ネオン色に彩られた空間表現がステキだ。 そこに70年代の大ヒットダンスムービー「サタデーナイトフィーバー」内の曲「ステイン・アライヴ」がかかる。作品やジョン・トラボルタ好きには往年の名シーンがふっと頭をよぎる。

そのあとに彼らは「オアシス」からスタンリー・キューブリック監督作品「シャイニ ング」の世界へ飛び込んでゆく。まさかあの「シャイニング」の印象的なシーンが3D で表現され、2018年のシネコンの大画面に現れるなんて!この場面は夢中で堪能し てしまった。70年代、80年代の作品を効果的に抽出した2つめのカギを手に入れるまでのエピ ソードは両作品が好きなのでたまらなかった。

「3つ目最後のカギ」レトロゲームに隠されたイスターエッグを探せ! 物語はクライマックスへ「オアシス」に隠された遺産をめぐり「メカゴジラVSガン ダム」夢の対決や、「アイアン・ジャイアント」の大活躍に「チャイルド・プレイ」の チャッキーが3D飛び出す!激戦の中、主人公を乗せた「バック・トゥ・ザ・フューチ ャー」のタイムマシン デロリアンが疾走する。スピルバーグ監督だからこそ成立した夢ようなシーンが次々と展開する。

最後には「オアシス」創造者ハリデーの思いが主人公たちに引き継がれる。テレビゲームに没頭した彼の孤独な少年時代、80年代、90年代初頭のころ。テレビゲームにはネット環境はなく、ゲーム仲間は現実でみつけるしかなかった。シンプルなゲームを繰り返し遊んだり、RPGなどは物語も本筋とは関係のないやり込み要素などに時間を忘れ夢中になったエピソード。

自分も当時はテレビゲームが大好きで1本のゲームを何十時間も遊んだ。これだけの時間プレイしていると、ゲームプレイやめてしまうときの寂しさはなかなのもの。80年、90年代にプレイしていた名作ゲームたちの面白さを思い出した。そんな思い出がリンクしてしまい、VRゴーグル越しに涙する主人公ウェイドと劇場で3Dメガネをかけたまま感動している自身が最後にはいた。

「レディ・プレイヤー1」は未来のVR世界を描きながらも観た人によっては懐かしい記憶を思い起こさせるステキなおもちゃ箱のような作品であった。

☆伊藤新吾さんの3D体験記もお読みください http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/457548301.html






















シンプルなゲームを繰り返し遊んだり、RPGなどは物語も本筋とは関係のないやり込
み要素などに時間を忘れ夢中になったエピソード。



自分も当時はテレビゲームが大好きで1本のゲームを何十時間も遊んだ。
これだけの時間プレイしていると、ゲームプレイやめてしまうときの寂しさはなかなの
もの。80年、90年代にプレイしていた名作ゲームたちの面白さを思い出した。



そんな思い出がリンクしてしまい、VRゴーグル越しに涙する主人公ウェイドと劇場
で3Dメガネをかけたまま感動している自身が最後にはいた。



「レディ・プレイヤー1」は未来のVR世界を描きながらも観た人によっては懐かし
い記憶を思い起こさせるステキなおもちゃ箱のような作品であった。
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