2018年12月20日

この冬休みはSF映画などいかが?【後編】 by ねんねこ

【後編】は今や ゙古典″といって良い2本を選びました。

★『華氏451』('66.英・仏/フランソワ・トリュフォー監督作品)
『華氏911』('04)でも『華氏119』('18)でもありません。「マイケル・ムーアじゃねえよ!」(近藤春菜)
これはちょっと硬派な内容のSFです。これだけアメリカ映画ではないせいか、感覚的にも他の作品とは異なっていて、そこがまた良いです。
原作はSF小説界の巨人レイ・ブラッドベリ。タイトルとなっている ゙華氏451度″というのは、本に火がついて燃え出す温度とのこと。(誰が計ったんでしょうか?)活字の存在しない、近未来管理社会の恐ろしさが描かれています。
主人公モンターグは、禁止されている本の捜索や焼却処理を実行する有能な ゙消防士″でしたが、ある女性と知り合ったのをきっかけに、次第に本の虜となっていきます。管理する立場から法を犯す身となった彼の運命は…
ところで、マーク・レスターという子役〜少年俳優を覚えておいででしょうか?『小さな恋のメロディ』('71.ワリス・フセイン監督)の男の子といえばわかるかな?そのマーク・レスター君がちょこっと出ています。ちょこっとだけどハッキリわかります。生年と映画製作年から計算すると7、8歳でしょうか。ファンだった方、再会してあげてくださいね。
この『華氏451』は、ラミン・バーラニ監督(『ドリームホーム 99%を操る男たち』'14)によって、リメイク版が今年製作されているはずですが、もう公開されたのかな?(スマホもパソコンも持っていないねんねこのガラケーでは今やもう調べられないのです。)どんな仕上がりになっているのかな…?

★『遊星よりの物体X』('51.米/クリスチャン・ネイビー監督作品)
アラスカの氷下から発掘された ゙物体″の謎に取り組み、(おそらく皆さんお察しの通り?異星人だったので)危機に陥る学者や軍人たち。
現在まで数え切れないほど作られてきたいわゆる「地球外生命体もの」の元祖のような作品です。この異星人、人間よりちょっと大きいけどなんかすぐ倒せそうだし、内容も突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるけど、まだたいした特撮技術もなかったこの時代に、演出面などに工夫をこらして撮られた ゙こういった映画があったからこそ、その礎のもとに今の映画たちが有るのだ″ということをどうかお忘れなく。全体になんだかユーモラスなところもこの作品の魅力ですね。
ジョン・W.キャンベル・Jrの『影が行く』を原作としたこの映画のリメイク作品が、現在リバイバル公開中の『遊星からの物体X』('82.ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセルが主演をしとらっせる…)です。格段に進歩した映像技術によるこちらの ゙物体″はなかなか手強いです。さらに、これはねんねこ観てないんだけど『遊星からの物体X ファーストコンタクト』('11.マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr監督)なる3度目の映画化作品も有り。いずれもレンタルDVDが出ています。順番に観比べてみるのもいいかも。

昨日・今日とご紹介した作品のうち『スター・トレック』は現在も代替わりしながら続いている人気シリーズですし、『ファイナル・カウント・ダウン』を含めた他の3作品はいずれもリメイク版が存在します。「再映画化したくなる=それだけ面白いということの証拠」だと思っていただいてよいのでは?

さて、ねんねこがオススメ作品を紹介するにあたっては、家主のミッキーさんから ゙どこのレンタル店にも置いてあるもの″との条件を与えられています。
とは言っても、なにしろねんねこの得意分野は旧い映画だし、゙本当にどこにでも有るもの″となると近年の映画ばかりになってしまい、だったらわざわざねんねこが紹介する意味もありません。ですから、なるべくその条件に当てはまるよう何件ものレンタル店を見て廻って、最低でも2件には置いてあったもの、かつ例の最大手レンタルショップのお取り寄せシステムで取り寄せレンタルの出来るものをセレクトすることにしています。なので、もしかしたら今回紹介した作品がお近くのレンタル店の棚には並んでいないかもしれません。そしたらごめんなさい。

そこで、邦画SF映画代表のオススメとして、金子修介監督と樋口真嗣特技監督による『平成ガメラ三部作』を挙げておきます。いくらなんでもこれはどこにでもあるでしょう!?
★第一作『大怪獣空中決戦』('95)は、キネ旬ベストテンで第6位に入選した傑作。
★第二作『レギオン襲来』('96)は、第17回日本SF大賞受賞作。(キネ旬13位)
★第三作『邪神<イリス>覚醒』('99)もキネ旬22位と健闘。そしてこれは3人の女性キャストに注目してください。
第一作に続いて勇敢な鳥類学者を好演した中山忍さん。なにを隠そう、ねんねこは彼女がアイドルだった頃から大ファンでコンサートにも行きました!
ガメラを親の敵(かたき)と憎むキーパーソンの少女役の前田愛さん。『あっぱれさんま大先生』から女優としてこの映画などを経て、今では来年の大河ドラマにも主演する六代目 中村勘九郎さんの奥方であり、その子らの立派な母親であります。
そして!仲間由紀恵さんです。ワンシーンの出演ながら、今ではもう絶対にぜぇーったいに!やらないような役で出てくれています。
金子修介監督と樋口真嗣特技監督は、この『ガメラ』シリーズで日本の怪獣映画のレベルを一気に押し上げたと言えるでしょう。2001年の金子監督作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では迫力がありすぎて、映画館で子供たちが恐くて泣き叫んだという逸話もあるほど。一方、樋口特技監督の仕事は『シン・ゴジラ』に結実するわけですね。
時間と興味のある方は上記のゴジラ映画も併せて、是非とも金子版『ガメラ』を堪能してみてください。

今年のねんねこの出番はこれで終わりです。ここでご紹介した映画に限らず、皆さんがもっともっと面白い映画と出逢えますことを願いつつ…
やや早いですが、Merry X'mas!そして、良いお年を
posted by ミッキー at 23:58| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月19日

この冬休みはSF映画などいかが?【前編】 by ねんねこ

こんばんは(^-^*)/
゙週単位お小遣い制″のため、5000円以上のDVDは買えない哀しいねんねこです。(12/1付【映画三昧】参照)

この冬休みも「なにかオススメの映画を」とのことでおじゃましました。皆さんに観てもらいたい映画は沢山ありますが、「さて、今年はどんなテーマにしようかなぁ?」と考えていたところ…
キネマ旬報誌が先日発表した ゙'80年代のベストテン 洋画編″に於いて、『ブレードランナー』('82.リドリー・スコット監督)が第一位に選出されていました。そこで(無理矢理な理由ですが)SFで行ってみよう!ということにしました。まずは…

★『ファイナル・カウント・ダウン』('80.米/ドン・テイラー監督作品)
現代(といっても'80年代)、米軍空母ニミッツが1941年にタイムスリップしてしまいます。それはまさに日本軍による真珠湾攻撃の直前だったのです!果たして悲惨な戦争の歴史は変えられるのか?そして彼らは元の時代に戻れるのか?
艦長役=カーク・ダグラスと、視察のため乗艦したタイドマン重工社員ラスキー役=マーティン・シーンのダブル主演。この7年後の『ウォール街』('87.オリヴァー・ストーン監督)が、そのそれぞれの二世=マイケル・ダグラスとチャーリー・シーンによるダブル主演だったなぁと、ふと思い出してそれも感慨深いけど、それは全く別の話。(ちなみに『ウォール街』にはマーティン・シーンも出ています。)もうひとつ、この映画に出てくる犬の名前がチャーリー。その犬をあやすマーティン。あ、これはホンットにどーでもいいことですね…
当時お気に入りだった勇壮なテーマ曲がラジオでオンエアされた際に録音してよく聴いていたので、それはもう頭の中で演奏出来るほどですが、今回これを書くにあたってビデオ(中古VHS!)で観直して気づいたことが。随所で流れるBGMのひとつが岩崎宏美さんの『聖母たちのララバイ』にそっくりだったので、「『聖母〜』は何年の曲だっけ?」と思って調べてみたらビックリ!
『聖母〜』発表後に『ファイナル〜』の音楽担当ジョン・スコット氏から抗議があって、実際に盗用というか借用というのか、それが事実だったそうで、だから『聖母〜』の作曲者名にはジョン・スコット氏の名も併記されているとのこと。結構知られているハナシだそうです。ねんねこが公開当時に映画館で『ファイナル・カウントダウン』を観てから38年…その間にそんな騒動があったんですねぇ…
まぁそんなところも頭に留めてお楽しみください。
続いて…

★『故郷への長い道/スター・トレック4』('86.米/レナード・ニモイ監督作品)
地球に謎の探査船が接近。それの発する電波によってあらゆるシステムに支障を来すばかりか、ついには地球滅亡の危機にまで陥ります。その電波が、その時代にはもう無い ゙あるもの″とコンタクトを取るためのものだと突き止めたカーク提督らは、゙それ″を手に入れるべく20世紀後半の地球へと決死のタイムワープをするのでした。
前作に続いてミスター・スポックことレナード・ニモイ氏による監督で、異色作にして最高傑作!
ねんねこは ゙トレッキー″と言うほど熱烈な『スター・トレック』ファンではないですが、子供の頃『宇宙大作戦』はよく観ていたし、劇場版もほぼ観ています。そんな多くのエピソードの中でも一番好きな話です。
『スタトレ』劇場版の2→3→4と、繋がりのあるストーリーなので、続けて観ていただけるとより判りやすいのですが、この『4』だけ観てもじゅうぶん楽しめます。
オールドファンにはお馴染みのオリジナルメンバーのあの7人が現代(といっても1986年。彼らにとっては過去…あぁややこしい!)のサンフランシスコに降り立ちます。タイムトラベルものに付き物のタイムパラドックスみたいな事態こそ出てきませんが、なにかとギャップに戸惑う様も愉快だし、一刻を争う状況のはずなのに、なんだか修学旅行でも見ているような気がして、何度観ても面白いです!
゙異色″というのは、タイムトラベルものという点ばかりではありません。今回彼らの乗っている艦は、あのエンタープライズではなく、前作で宿敵クリンゴンから奪った敵艦(゙バウンティ″と命名)なのです。この映画の本編前に、前作までのストーリーがざっと語られているので何故そうなったのか?はすぐに判ります。そして、この敵艦ならではの機能ゆえにこの任務が可能だったとも言えるのですね。ウマイです!
それから、本編前にもうひとつ、ある方々への哀悼の辞が捧げられますので、皆さんも思い出してあげてください。
そういえば『スタトレ』音楽のシンフォニー版のCDを買って、むかし通勤時にCDウォークマン(!)でよく聴いてました。やたら大音量で、他のCDを聴くときよりもボリュームをかなり下げていたのを覚えています。
あのCD、どこに埋もれてるのかな…?


今宵はここらでよかろかい。【後編】をお楽しみに。
posted by ミッキー at 23:50| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

感想をいただきました。『search/サーチ』by ねんねこ

妻に先立たれ、シングルファーザーとして一人娘と暮らすデビッド・キムだが、高校生となった思春期の娘マーゴットとの関係はなかなかムツカシイところ。どちらかといえば、デビッドの弟(マーゴットにとっては叔父にあたる)ピーターと親しく接しているようで、当のピーターもそんな父娘の関係を心配していた。
そんなある日、マーゴットの姿が消え、一切の連絡がとれなくなった。自らの意志で行方をくらましたのか?あるいはなんらかのトラブルに巻き込まれたのか?
事件の担当となったヴィック捜査官と共に手掛かりを調べてゆくうちに、次々と驚愕の事実を知ることとなる。果たしてこの行方不明事件の真相は…!?

話の筋だけを簡単に紹介するとざっとこんなもんで、特に目新しいストーリーとは思えますまい。
だが、この映画の ゙売り″は(もう皆さんご存知とは思いますが)オープニングからエンディングまで、全編パソコンの画面上だけで物語が展開されていくところ。

「それで一体どう表現するんだ?」未だにスマホもパソコンも持っていない超デジタル音痴のねんねこなどは特にそう思ってしまったし、観てても全然理解出来ないんじゃ?と不安にもなったけれど、いらぬ心配でちゃ〜んと伝わるし、こんな表現手段を考えついたこと、そして見事に成立させていることにただただ感服です。

そして、その ゙全編パソコン画面″という手法です!これが「ただ物語を伝えることに成功している」というだけなら、単に ゙新しい表現方法の登場″という話題性にすぎないのですが、実はこの映画はとてもよく出来たミステリーで、「よく出来たミステリー」に不可欠なものといえば、周到な伏線です。その伏線の張り方=見せ方が、まさに ゙全編パソコン画面″ならではのもの!それが、この表現手法だからこそ見せられた伏線であったことが判った時の驚き(悦び?)といったら!だからパソコン画面で描きたかったのですね。ねんねこがこの映画を高く評価しているのはこのためです。もちろん一切言えません。観てのオタノシミですよ。

もう一点だけ。ちょっとしたことですが、パソコン画面上にはテレビの中継映像なども映され、当然多くの人々もそれを観ているわけで、そこに流れる無責任な意見や憶測など…超デジタル音痴(嫌い)ネット音痴(嫌い)のねんねこには、現代社会の実態をチクリと突いているように見えて不愉快で、ユカイでした。

尚、主人公デビッドを演じているのは『スター・トレック』シリーズ(2009〜)の操舵手スールー役でお馴染みのジョン・チョー氏。額にシワいっぱい寄せて頑張ってます。応援したげてください!
posted by ミッキー at 08:09| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする