2017年04月10日

感想をいただきました 番外編「中古盤騒動記」by ねんねこ

今日も今日とて中古DVDやレンタル落ちVHS探しに余念のないねんねこ。

昨3月某日のことです。渡豪前のミッキーさんにドーナツを御馳走になった後、中古DVDを散策すべく そのお隣りのレンタル屋さんに立ち寄りました。

中古とはいえレア度など、モノによって値段は様々。DVDは沢山欲しいけどビンボーなので高価な品は買えない、なんて可哀相なねんねこ。1000円以下の中から涙目で品定めします。それでも魅力的な作品がいっぱい!
「さ〜て、この日選んで購入したのは…

まず、俳優としては勿論、監督としての才も冴え渡るショーン・ペン監督作品『プレッジ』('01)。゙サスペンス″の一言では片付けられない、深い人間ドラマです。主演はジャック・ニコルソンです。ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ミッキー・ローク、ベニチオ・デル・トロなども出演しています。

続いて、大好きなコーエン兄弟の『バーバー』('01)。こちらも一筋縄ではいかないサスペンスですね。主演はビリー・ボブ・ソーントン。昔からこの名を聞くと どうしてもピーナッツクリームを思い出してしまいます。今でもあるのかな…。 リチャード・ジェンキンスおじさんや、まだ若い16、7歳くらいのスカーレット・ヨハンソンが出ています。
これがなんと[モノクロ版]と[カラー版+映像特典]2枚組の豪華版。なのに980円! 本当にこの値段で戴いていいんですかぁ〜!?
(ToT)

そして、前々から目をつけてたけど ちょっと高くてなかなか買えなかったのが やっと安くなってた、ももいろクローバーZ主演の青春映画『ももドラ momo+dra』('11.佐々木敦規監督作品)の3本で〜す!」

と、これでめでたく「来週をお楽しみに」できればよかったんですが…

問題は この『ももドラ』でした。
ジャケットを見たときに な〜んか違和感がある。ジャケ写にシャープさがない…。特に裏面のバーコードをよく見てみると、やっぱりどうもコピーっぽく感じるのです。
当然「海賊版なんじゃないか?」と思ったので、購入前に店員さんに「これって大丈夫ですか?」と、包装を開けて見てもらいました。メンバー5人が印刷された裏ジャケが ちゃんとあるし、盤面にもメンバーの顔が印刷されていたので、「大丈夫じゃないですかぁ〜」と あまり深刻にも考えていないように応える店員さん。

ねんねこは海賊版の映画を観たことも作ったこともないので(!)よく知らないのですが、聞いたところによると「海賊版って映画館で上映されているものを盗撮したりするから 画像は悪いし 人の頭が映ってたりする。」とのこと。だから「観てみれば判るだろうから、もしそうだったら返品させてもらおう」と考えて、結局買って帰りました。

゙買って安心するタイプの人″ではないつもりですが、ビンボーなくせに凄まじいペースで安いDVDを買うものですから、実は観るほうが追いつきません。尤もほとんどが昔観た映画を懐かしんで買っているものなので「今観たい!」というより、老後観たいときにいつでも観られるために買ってるようなもの。現に 今これを書いている時点でまだ『バーバー』も『プレッジ』も再見してません。

しかし、この怪しい『ももドラ』だけは 確認しないわけにいきません。
DVDをデッキにセットして さぁスタート…

うん、聞いてたような ゙劇場で盗ったみたいな映像″じゃない。普通にキレイな画面です。特典のメイキングや予告編も ちゃんと収録されてました。

…でもね…

特典映像の方はなんら変なとこはないんだけど、映画本編の間中ずーっと中国語字幕が出てるんです。その字幕を消す機能はないのです!

???「こうゆうのも海賊版なのか?」あるいは「中国語圏の人向けに作られた特別バージョンの正規品という物もあって、これはそうゆう物なのか?」「それならそれで悪くはないけど、そこは明記しといてくれないと字幕が消えないんじゃ鬱陶しくて堪らない!」などなど…様々な考えが脳内を巡ります。

翌々日、ねんねこが懇意にしている古書店があるので持ってって見てもらいました。
ジャケットの写真とバーコードを一目見るなり「うん、海賊版だね」
そりゃそーだ!素人のねんねこでも このコピーっぽさはオカシイと思ったのだ。昨日の店員の注意力と責任感の無さは なんなんだ!

というわけで早速 購入店へ。件の店員はいませんでしたが、責任者の店員さんに事情を話したら キチンとしたお詫びと対応をしてくださいました。
このお店自体が悪いわけではありません。買い取り時に見抜けなかったとはいえ、海賊版を持ち込まれたお店も被害者です。

返金してもらってもよかったのですが、なにしろ欲しいDVDはまだイッパイアッテナ。同じ額のものと交換してもらうことにしたので、ねんねこ御贔屓のシドニー・ルメット監督作ながら機会に恵まれず未見のままだった刑事ドラマ『セルピコ』('73.主演:アル・パチーノ)をセレクト。
「よ〜し、もうこうなったら(どうなった?)オマケだ!」と 昔観た『月山』('79.村野鐵太郎監督作品/原作:森敦/主演:河原崎次郎)も追加購入しました。
…はい、これを書いている時点でまだ『セルピコ』も『月山』も観てません。老後の楽しみです。すみません…


かくして、海賊版DVD騒動は一応の決着を見たわけですが…

ひとまずここで 今回の教訓

1. ちょっとでもおかしい、怪しいと感じたことは とことん確認すること。
2. 重要な局面にも関わらず店員の対応が不誠実だと思ったら、遠慮なく別の店員さんに代わってもらうこと。
3. 海賊版とは 劇場で盗撮したものだけではない!

皆さんも お気をつけください。


さて、このハナシには後日談があります。

その数日後、例の懇意にしている古書店を訪れた際のことです。
この古書店さんは 店舗が三つに分かれていて何れもすぐ近くに有るのですが 定休日をずらしてあって、ねんねこの親しい店員さんのいる店舗に遊びにゆく日はたいてい他店舗はお休みの曜日。なのでその他店舗を覗くのは年数回ほど。
久しぶりに いつもと異なる店舗を訪れ、そこの棚を眺めていたら…
!! あるじゃないかぁ〜『ももドラ』が! しかも1000円!
あの一連の騒ぎはいったい何だったんだぁ〜〜〜!

…といったわけで、ねんねこん家には現在『ももドラ』DVDの正規品があります。
尚 この正規品、裏ジャケなんてありません。盤面にメンバーの顔はありません。
手の込んだ海賊版だったんですね…

まぁアレをねんねこが買わなかったら、いつかは誰かがうっかり買ってしまって 同じようなショックを受けたでしょうから、ここで見つかっといて良かったんだと思います。

繰り返しますが、皆さん くれぐれも海賊版には御用心を。

そして、明日も嬉しいこと楽しいこと いっぱいあるといいネ!
おやちゅまりあ!
posted by ミッキー at 03:34| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月04日

感想をいただきました 『修羅雪姫』('01.佐藤信介監督作品) byねんねこ

ねんねこです。本当に続きました。

さて、『修羅雪姫』という映画は もう一本あります。

『修羅雪姫』('01.佐藤信介監督作品)

やはり小池一夫(一雄)・上村一夫両氏による同じ劇画を原作としています。
主演は、普段はフンニャカフンニャカしてるのに映画だと何故かピシッとした役(『スカイハイ』とか『ゴジラ×メカゴジラ』とか)が多い釈由美子さん。

ねんねこは公開当時に劇場で観てるんですが、この度 梶芽衣子さんの'73年旧作を観ても「あの映画('01)って こうゆう話だったっけ?」と思いましたし、そういえば2003年に『キル・ビル』を観たときも 佐藤監督版『修羅雪姫』のことは全く連想しませんでした。
なので今回観直してみました。

なるほど、母の仇を討つなど原作の断片は出てきますが、最初から仇討ちのために動いているわけではないし、暗殺集団の一員として活躍するアクションの数々がなによりの見せ場となっている映画なので、基が同じ話とはちょっと気がつきませんね。
でも この映画のDVDに収録されているオーディオコメンタリーによると、原作の小池氏は かなりアレンジされたこの作品も気に入ったそうです。

時代は近未来。そして舞台も日本ではないらしい ゙どこかの国″とのこと。
゙近未来″という映画がよく出てきますけど、それらはいったい何年くらい先のハナシなのでしょうね?
この『修羅雪姫』の公開からもう16年が経ってるけど、まだ来ないのかな…
これは日本じゃないから こうはならないのか…。

それは置いといて…
佐藤信介監督は、市川準監督や行定勲監督の許で脚本(助監督とかではないんだね!)を務め、監督として近年では『GANTZ』シリーズ、『図書館戦争』シリーズ、『アイアムアヒーロー』などを手掛け、来年には福士蒼汰くん主演の『BLEACH』実写化の公開も控えるなど多忙を極める売れっ子です。
さらに、アクション監督には『トリプルX:再起動』での活躍も記憶に新しいドニー・イェン氏。梶原善さんに似てるのにカッコイイよね! いえ 梶原善さんは善さんで素敵です…。面白いし… いやまぁそのぉ…
そして、特技監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣氏です。ちなみに樋口氏は『キル・ビル』にもプロダクション・コーディネーターとして参加しています。
特技監督だけでなく(いわゆる総大将としての)監督業もこなす樋口氏ですが、゙ヒグチしんじ″表記名義で『ミニモニ。じゃムービー お菓子な大冒険!』('02年)なんて映画も作っています。これはなかなか楽しい映画でした。
昔からアイドル好きなねんねこですが、人気絶頂だった この頃のモー娘。メンバーには 実は(失礼ながら)全く興味なかったです。それなのに観に行ったのは、同時上映(こちらもモー娘。映画ですが、事実上の主演は 当時10歳前後の ゙ももち″でした。)が澤井信一郎監督作品だったからです。
一般認知度とは相反するようですけど、モー娘。は現在のメンバーの方が実力も魅力も格段に上だと思っています。ふくちゃんと まりあんらぶりんが特に好きです!

…なんのハナシでしたっけ?…

『修羅雪姫』でした!

映画では俳優を観るのも楽しみなねんねことしては、やはり出演者の顔ぶれについても語らねばなりません。
釈由美子さんは どうゆうわけか?現在とあんまり変わらないように思えますが、今より随分と線の細い伊藤英明さん、まだ少女のようなあどけなささえ残る真木よう子さん、「のような」どころか本当にまだ少年の塚本高史くん…。
剃刀のような鋭さも垣間見せる松重豊さんが、今では日ごと孤独にグルメしている人だなんて俄かには信じがたいです。もっと昔は地獄で警備員もしてたのに…
ほんの15、6年ほど前の映画でも 現在活躍中の俳優さんたちのこういった若き日の姿を見られるのは嬉しいものです。

ついでなんで『キル・ビル』の日本人キャストについて少し。
と言うのも、つい最近『キル・ビル』2作セットのDVDを安く手に入れたので、久しぶりに再見して ちょっと驚いたのです。
『キル・ビル』の日本人キャストといえば、まず GOGO夕張役の栗山千明さんが真っ先に浮かぶんでしょうが、ルーシー・リュー演ずるオーレン・イシイ配下の ゙クレイジー88″なる大軍団の中の6人が側近として行動を共にしていたのもご記憶でしょうか?「やっちまいな!」のシーンです。この面々に注目です。
この中のお一人(゙ミキ″と呼ばれる人)は島口哲朗という方で、この映画でも殺陣指導をしている むしろそちらのプロフェッショナルです。
紅一点は真瀬樹里さん。服部半蔵役で やはり出演しているSONNY千葉こと千葉真一さん(と野際陽子さん)の娘さんですね。
それから北村一輝さん、田中要次さん、山中聡さん。いずれも現在ほど知名度はなくとも、既に多くの映画やドラマで活躍してましたから、当時から知ってる人は知ってて観ていたでしょう。
そして最後の一人なんですが、これがなんと! 今や飛ぶ鳥を落とす勢い!鶏も揚がるほど熱く大ブレーク中の高橋一生さんだったんですね!
なにしろ子役から活動している高橋一生さんですから芸歴はかなり長いし、ねんねこも随分以前から知ってはいました。深夜枠の主演ドラマも観てました。映画『スウィングガールズ』('04)のわりと序盤のシーンなんて可笑しかったですよね。
でも『キル・ビル』のこの中にいたのは知りませんでした!
だって、みんな赤影さんのみたいな形の黒い仮面をつけてて顔わからないし、映画館で一回観ただけだから 全部アルファベットのエンドクレジットも読み切れないし。DVDで じっくり読めたからわかったことでした。
もうひとつエンドクレジットで見つけたこと。ザ・ブライドvsオーレン一家の決戦の場となる「青葉屋」のご主人だか番頭さんだか?に扮したのが俳優兼映画監督の佐藤佐吉さん。その彼はクレイジー88たちに「チャーリー・ブラウンに似てる」と言われるんだけど、クレジットで役名見たら そっちもチャーリー・ブラウンだったんで笑ってしまいました。

結局またハナシがあちこち跳びましたけど、こんな発見もあるので 皆さんも昔観た映画を名画座やDVDで観直してみてください。
きっと楽しいよ!

ではまた次回。 (話題は変わると思います…)

posted by ミッキー at 17:05| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

感想をいただきました『修羅雪姫 怨み恋歌』by ねんねこ

こんにちは、ねんねこです。

皆さん既に御存知のように、ミッキーさんはシドニーに行ってます。
「娘さん夫婦と過ごすため」とか「花粉症回避」などと言ってましたが、「本当はコアラを抱きたくて行ったにちがいない!」と、小動物好きのねんねこは見抜いています。

そんなわけで「(コアラと戯れるのに忙しいから)私の在豪中に幾つか書きな」と、ドーナツで買収されたので、しばらく度々おジャマさせていただきます。

🎬『修羅雪姫 怨み恋歌』('74.藤田敏八監督作品)

先月ミッキーさんが岐阜で観てきた『修羅雪姫』('73)を ねんねこも観ました。
すっかり忘れていましたが、タランティーノの『キル・ビル』はこの映画が基になってたんでしたね。

この『修羅雪姫』には続編があって、DVDがレンタルされていたので こちらも観ることができました。
後から思いついて作ったような無理矢理な続編映画も少なくないですが、まず今作は無理なくちゃんと前作の続きとして成立しています。そもそも原作劇画にも描かれている話なんでしょうが、原作本が見つからなくて確かめられませんでした。ごめんなさい。

ねんねこは原則としてストーリーについては書きません。知りたいならば今やネットでいくらでも調べられますし、なにより何も知らずに観た方が映画は面白いに決まってますから。

ということで、ねんねこのオススメポイントは、なんといっても役者が魅力的なこと!
岸田森さん、南原宏治さんは その怪優ぶりを遺憾無く発揮しています。
なのに岸田森さんがピースの又吉君をちょっと連想させてしまったのはその髪型のせいでしょうか? 観てみてください。

髪型で思い出しましたが、第一作での 主人公・雪の少女時代、樽に入って坂を転がされるという『柔道一直線』の地獄車の特訓みたいな無茶な修業が出てくるんですが、その少女時代を演じていた子のポニーテール(といえるのかな?)だけが 転がる樽から出ていてクルクル回るので、苛酷なシーンなのに なんだか可愛くて微笑ましく思えてしまいました。

第一作も勿論レンタルDVDがあるので、やはりこちらから先に観てください。
雪はいつも番傘を持っているので、DVDの盤面は両作とも番傘の柄になっていますよ。

ナレーションは鈴木瑞穂さんです。1980年代に映画を観始めたねんねこにとって、俳優によるナレーションといえば内藤武敏さんか鈴木瑞穂さんなのです。
第一作のナレーションも鈴木瑞穂さんの声だと思ったんですが、こちらは何故かクレジットが無かったんですよね…??

役者の話に戻ります。
最も重要な役どころとして登場するのが原田芳雄さんと伊丹十三さんですが、この二人の顔合わせでねんねこが思い出すのは『夕暮まで』('80.黒木和雄監督)という映画。主演の桃井かおりさんと伊丹さんがいろんなお店を食べ歩くのが印象に残る映画でしたが、ある店のお座敷のシーンで、入ってきた店員さん(店主かな?)に観客からどよめきと笑いが…。それが原田芳雄さんだったんですが、この年から映画を観始めたばかりのねんねこは原田芳雄という大物映画俳優をまだ知らず、どうして皆がウケているのかわからなかった(゚ω゚?)なんて思い出があります。ちなみに原田芳雄さんは この黒木監督作品の常連です。だからワンポイント出演してたんですね。

伊丹十三さんは藤田監督の『妹』('74)にも出演している一方、俳優として映画出演もけっこう多い藤田敏八監督はお返しに(?)伊丹十三監督の『タンポポ』('85)に出ているんですよ。

『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』('70)以降、数多くの藤田作品に参加している原田芳雄さんに至っては、藤田監督とは盟友と言ってよい間柄でしょう。
そして、この二人のW主演となる作品が、先日ついに他界されてしまった鈴木清順監督による '80年代屈指の名作と言われる『ツィゴイネルワイゼン』('80)でした。
尚、この『ツィゴイネルワイゼン』は 4月29日〜5月5日、岐阜市のロイヤル劇場で上映されます。500円です。是非お出かけください。ロイヤル劇場の回し者ではありません。

『怨み恋歌』について書いてるはずが、俳優さんについての思い出話ばかりになってしまいましたが、ひとつの映画から こうして芋づる式に いろいろな映画が思い出されるのも、長く映画を観続けてきた者の特権といえる楽しみ方かも知れません。あぁ懐かしい…
どうか 御容赦くだされ。

次回に続く… (続くって?)
posted by ミッキー at 00:51| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする