2020年02月09日

トーキョーノーザンライツ フェスティバル(2)『同窓会〜アンナの場合〜』『ホワイト、ホワイト・デイ』

🎬『同窓会〜アンナの場合〜』アンナ・オデル監督/スウェーデン/90分/日本初上映

アンナは、9年間の学校生活でいじめられていた過去を同窓会のスピーチで語り、同級生のひんしゅくをかい、会場からつまみ出されてしまう……。だがこれはアンナ監督の映画新作だった。それを同級生たちを個別に呼び出して、作品を見せて意見を聞くという構成。


途中まで「本当に同窓会に行って恨みつらみを言っている女を見て勇気あるな、ここまでするのは9年間相当なイジメがあったのか……」とアンナに同情していた。が、これはアンナ監督の新作映画だと気付いた。上手い作りに舌を巻いた。

これはアンナの20年前のやられた記憶であって誇張されていたり、思い違いしていたりが多々入っているだろう。

呼び出されて一人一人映画を見せると、「自分はこの映画に出てくる「誰」なんだ?」とか「君とこうやって喋るのは初めてなのに、なぜ?」と不思議そうにする男、素直に「ひどいことを言ったと時々思い出していたよ」という男もいた。でも女友だちとなるとなかなか複雑で呼びかけの電話を無視したり、ドタキャンされたりだった。

★2014年 スウェーデン・アカデミー (グルドバッゲ)賞:脚本賞。2013年 ベネチア国際映画祭:FIPRESCI賞、FEDEORA賞を受賞した。

🎬『ホワイト、ホワイト・デイ』フリーヌル・パルマソン監督/アイスランド、デンマーク、スウェーデン/109分/日本初上映

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元警官のインギムンドゥルは妻の突然の事故死を紛らわすかのように終の住処を居心地の良いものにしようと自ら家造りをしながら静かに暮らしていた。2年経ってやっと妻の遺品が詰まった段ボールを開いて見る気持ちになり、一つ一つ手に取って見ていたが、小さい映写機を見つけた。そこには妻の浮気現場が写っていて……。


バレンタインのお返し日のホワイトデイなどと題名が似ているのでふんわかとした作品か?と思っていたら飛んでもなかった。

始まりのシーンは白一色の山道。そこを走る車が突然谷底へ…。この車に妻と男が乗っていたのだ。男は車から命からがら逃げ出し、妻は死亡したのだ。

妻の浮気を知った夫の気持ちは凄まじい変貌を遂げる。いつもしたってくる孫娘もおじいちゃんのイライラぶりに驚いて泣いてしまう。

けっこう乱暴なことや法律違反するが、田舎で、元警官ということもあって「なかった」ことになるが、最後のシーンがちょっと理解不能でどう解釈していいのかわからない。

★でも後味はとっても良くて監督さんのトークがあったらいっぱい聞きたいことだらけの作品だった。




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2020年02月08日

トーキョー ノーザンライツ フェスティバル(1)『サイコビッチ』『HARAJUKU』

今日から「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020」が始まる。極寒の中で開催される映画祭だが初日の今日は意外と寒さは感じなかった。チケットはいま流行りのネット販売がほとんどで当日券もあるにはあるが早朝から並ぶとあってネットができない方はちょっとしんどいと思う

🎬『サイコビッチ』マーティン・ルン監督/ノルウェー/109分/日本初上映

中学3年の息子マリウスは「褒めて励ます」両親の元で育った。学業も行いも良くて教師からの信頼も厚く、同級生からも慕われていた彼だった。彼の発案でペアを組んで勉強しようの意見に皆が賛成してくれた。彼にはペアを組みたい女の子がいたが、担任の教師が彼を個別に呼んで「反抗的な生徒フリーダと組んでくれないか」と頼まれてしまって……。


どこからみても中学生に見えないノルウェーの中坊たち。何もかも正反対の「男の子女の子」の織りなすアニメ原作の映画を山と観ているが、これは家族、友人たちが深く絡み合っている。

マリウスは友人から「あんな女の子と親しくして」と思われないかと心配したり、ほめ殺し両親に芽生える反抗心などが赤裸々に描かれていた。

女の子は自殺未遂をした過去があったが、親しくなったマリウスに「自殺しようと思った理由が一つだけなら、そんなことしなかった」と言っていたが、フリーダの家庭からはその原因を伺うことはできなかった。

🎬『HARAJUKU』エイリーク・スヴェンソン監督/ノルウェー/83分/日本初上映

母子家庭の15歳の少女ヴィルデは日本のアニメに夢中で、夢は東京、特に原宿に行くことが一番の希望だった。だが、クリスマス・イブに母親が自殺したことによって1人になってしまう。まだ未成年なので施設に行くか、小さい時に別れた父親のところに行くかの選択に迫られた。その父親に連絡するが……。

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ヴィルデはその日友だちと遊びに行くためにおしゃれしてお化粧して、ママとの会話や雰囲気も良かった。なのに友だちとおしゃべりしているところに突然警察官や保護司の人がきてママの自殺を知った……これだけでもすごいショックなのに、知らない大人たちに囲まれて判断を迫られて、彼女はそこから逃げ出すのだ。

まだ15歳。(あ、すぐ前の映画もノルウェーの15歳だった。ラインナップの並べ方が良いのか悪いのかわからないが)意外な行動をとるが、この年齢なら仕方ないと思ったが、その行動が無謀すぎたので、そのことが気になって気になって映画に集中できなかった。

孤独と苦しみを抱えた主演の女の子も良かったし、父親の家族の様子もちゃんと描けていた。特に夢や想像の部分がアニメになっている作りにはハッとさせられた。

★2019年 アマンダ賞:編集賞、サウンドデザイン賞等々を受賞している。


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2020年02月05日

ミッキーの第92回アカデミー賞予想(2)

◆脚本賞

○ 『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
ライアン・ジョンソン
○『マリッジ・ストーリー」』ノア・バームバック
○『1917 命をかけた伝令』サム・メンデスクリスティ・ウィルソン=ケアンズ
○『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ
⭕️『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノハン・ジヌォン

◆脚色賞
○『アイリッシュマン』スティーブン・ザイリアン
○『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ
○『ジョーカー』
トッド・フィリップススコット・ 
⭕️『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ
○『2人のローマ教皇』アンソニー・マッカーテン

◆視覚効果賞
○『アベンジャーズ エンドゲーム』
○『アイリッシュマン』
○『ライオン・キング」』
○『1917 命をかけた伝令』
⭕️『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

◆美術賞
○『アイリッシュマン』
○『ジョジョ・ラビット』
○『1917 命をかけた伝令』
⭕️『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
○『パラサイト 半地下の家族』

◆撮影賞
○『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト
○『ジョーカー』ローレンス・シャー
(未)『The Lighthouse』ジェアリン・ブラシュケ
⭕️『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス
○『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ロバート・リチャードソン

◆衣装デザイン賞
○『アイリッシュマン』サンディ・パウエルクリストファー・ピーターソン
○『ジョジョ・ラビット』マイェス・C・ルベオ
○『ジョーカー』
マーク・ブリッジス
⭕️『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』ジャクリーン・デュラン
○『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
アリアンヌ・フィリップス

◆長編ドキュメンタリー賞
(未)『アメリカン・ファクトリー』
(未)『The Cave』
(未)『ブラジル 消えゆく民主主義』
⭕️『娘は戦場で生まれた』

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(未)『ハニーランド 永遠の谷』

◆編集賞
○『フォードvsフェラーリ』
○『アイリッシュマン』

○『ジョジョ・ラビット』
○『ジョーカー』
⭕️『パラサイト 半地下の家族』

◆国際長編映画賞
(未)『Corpus Christi(英題』
(ポーランド)
(未)『ハニーランド 永遠の谷』
(北マケドニア)
⭕️『レ・ミゼラブル』(フランス)
(未)『ペイン・アンド・グローリー」
(スペイン)
 ○『パラサイト 半地下の家族』
(韓国)

◆音響編集賞
⭕️『フォードvsフェラーリ』
○『ジョーカー』
○『1917 命をかけた伝令』
○『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
○『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』


◆録音賞
○『アド・アストラ』
⭕️『フォードvsフェラーリ』
○『ジョーカー』

○『1917 命をかけた伝令』

○『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

◆メイクアップ&ヘアスタイリング賞

○『スキャンダル』
○『ジョーカー』

⭕️『ジュディ 虹の彼方に』
○『マレフィセント2』
○『1917 命をかけた伝令』

◆作曲賞
○ジョーカー」
ヒドゥル・グドナドッティル
⭕️『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ
○『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン
○『1917 命をかけた伝令』
トーマス・ニューマン
○『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
ジョン・ウィリアムズ

◆主題歌賞
○♪君のため『トイ・ストーリー4』
⭕️♪ラヴ・ミー・アゲイン『ロケットマン』
(未)♪I’m Standing With You『Breakthrough』
○♪イントゥ・ジ・アンノウン 心のままに『アナと雪の女王2』

○♪Stand Up『ハリエットかっこ


◆ 長編アニメーション賞
○『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』

○『失くした体』

⭕️『クロース』

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(未)『ミッシング・リンク(原題)』
○『トイ・ストーリー4』


posted by ミッキー at 10:17| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする