2020年09月03日

あいち国際女性映画祭2020(1)『若者の光』

🎬『若者の光』シン・スウォン監督/韓国/114分/日本初上映

カード会社の督促コールセンターのセンター長のセヨン(キム・ホジョン)は、19歳の実習生ジュン(ユン・チャニョン)が仕事のストレスにさいなまれ、遺書を残して行方不明になり、責任を痛感していた。

別の会社で実習生として働いているセヨンの娘ミレ(チョン・ハダム)は、最終面接で不採用になってしまう。

そんなある日、セヨンはジュンから奇妙なメッセージを受けとる。

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あいち国際女性映画祭のオープニング作品。大ホール会場には約35人ほど。寂しい人数だが台風の影響で大雨の中だから少なくても仕方ない。

作品は重くて痛いが好みの作品だった。

ミッキーの友人で、あるローン会社の督促専門の方がいて、月のうちに8日ぐらい電話をかける仕事の人がいて、給料日の3日前から給料をいただいた後の3日間に携帯電話にかけまくるらしい。ベテランで時給は高く月8日ぐらいで1ヶ月のパート代がでるようなことを聞いたが、自分が嫌になるほど落ち込むと言っていたのを思い出した。

この19歳(韓国は数え年で年齢をいうので高校出たての18歳)のジュン青年は、きついことが言えずノイローゼになるくらいだ。

仕事中にトイレにいくのも、パソコンから「トイレにいきたい」と若い上司にメールで伝えると「朝から何回目だ、昼休憩から5分ひく」と返信される。そしてジュンのトイレシーンで驚愕……オムツをあてていたのだ。そして3分間携帯タイマーでトイレ内で寝て……、こんな話、本当だろうかと疑いたくなるシーンだった。

まだまだこのジュン以外に、主役であるセンター長のセヨンさんやセヨンさんの娘さんにいっぱい辛いことが起こる。

若者の光という題名だけど、どこにも若者に光などあたっていない。

この作品は去年の釜山映画祭が初上映で若者からの評判が良かったとオンライントークで監督さんが語っていた。

★後味は良くないがたくさんの方に観ていただきたいと思った。
★韓国では今年の11月に公開される。
posted by ミッキー at 17:14| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月27日

イスラーム映画祭in名古屋『銃か、落書きか』『ハラール・ラブ (アンド・セックス)』

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🎬『銃か、落書きか』ジョルディ・オリオラ・フォルク監督/スペイン/2016年

2002年まではインターネット、国際電話もなく、2001年までは国際団体やNGOも訪れることができなかった「西サハラ」。そこの人々を「サハラーウィ」と呼び、2009年に彼らはメディアチームを結成して「モロッコによる占領」の実態を世界に発信している。


52分のドキュメンタリー。サハラ砂漠は知っていても西サハラは聞いたこともなかった。そんな知らなかったことがぎっしりと詰まっていて、終わってから、西サハラに幾度も行かれた岩崎有一氏のビデオトークで、ドキュメンタリーに出てきた文言の意味や状況を丁寧に教えていただいた。

このおかげで西サハラの大まかな成り立ち、状況、私たちのすべきことがわかった。

モロッコの占領の既成事実だけがどんどん幅を広げている現在。日本を含めて、国際社会の見てみぬふりはいつまで続くのだろうか。


🎬 『ハラール・ラブ (アンド・セックス)』アサド・フラドカール監督/レバノン、ドイツ /94分 /2015年

国際都市のベイルート。そこで繰り広げられるの3組の男女の物語。

小学校の性教育で女教師から「赤ちゃんは男性の体から出てきた虫が女性の体に入ってできる」と教えてもらった姉妹は、その夜から虫が入らないようにゴミ袋に下半身を入れて寝るようになった。その可愛い姉妹の母親は毎晩の夜のお勤めに辟易となって、夫に第2婦人を探してくる。

その同じマンションに住む若い夫婦は夫の嫉妬深さのために、離婚と結婚を繰り返している。

親の決めた結婚を解消して離婚したばかりの女性は愛する男性と結ばれたいと思っているが、男に妻がいるために短期契約の結婚だった。一方彼女はゲイの兄の住むオーストラリアに行こうとビザの申請をしていた。

甲斐性があれば奥様を四人までいいとか、短期契約の結婚とか同じカップルで離婚結婚を三回繰り返すなら、他の人と一度結婚しないと四度目は出来ないなど、ミッキーの頭が混乱するくらいややこしい。

でもこれがとっても面白く、特に女性の気持ちの動きがコメディ調ではあるが、よく描かれていた。

posted by ミッキー at 21:50| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月26日

あいち国際女性映画祭上映作品から(3)『淪落の人』

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🎬『淪落の人』オリヴァー・チャン監督/香港/111分

工事現場で事故にあって全身麻痺になった初老の男性・昌榮(アンソニー・ウォン)は、公営住宅で一人暮らし。生活は家政婦頼みだが、なかなか長続きしないのが悩みの種だった。

そんな彼の元にフィリピンからの出稼ぎ・家政婦が住み込みでやって来た。名前はイヴリン(クリセル・コンサンジ)で看護師の資格もある女性だったが、まるっきり広東語がわからないので、話がわからずイライラするが、一生懸命介護してくれる彼女にだんだんと彼の心がときほぐして……。

新人女性監督さんでアンソニー・ウォンさんやサム・リーさんを選ぶなんてすごい。心温まるほっこり映画❗️
posted by ミッキー at 19:00| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする