フィルム・コンペティションの受賞作品
■グランプリ
アニメーション部門】
『Alma’s Condition』(ポルトガル、スペイン) 監督:サラ・ナベス
【ドキュメンタリー部門】
『Mrs. Iran’s Husband』(イラン) 監督:マルヤン・ホスラビ
【ドラマ部門】
『Our Summer』(韓国)監督:ユン・ガヨン
■観客賞
【アニメーション部門】
『Alma’s Condition』(ポルトガル、スペイン) 監督:サラ・ナベス
【ドキュメンタリー部門】
『I AM NOT INVISIBLE』(日本) 監督:川島佑喜
【ドラマ部門】
『嘘つきは〇〇のはじまり』(日本) 監督:ナカムラサヤカ
また、今回、応募作品の中に優れた作品が多くあったため、審査委員の間で協議した結果、審査委員特別賞を設けることといたしました。
<審査委員特別賞>
『愛 LOVE Mother』(日本) 監督:常石梨乃
2024年09月08日
2024年09月07日
あいち国際女性映画祭2024 『わたしの物語』
🎬『わたしの物語』エラ・グレンディニング監督/イギリス/87分
エラ・グレンディニングさんは、生まれつき股関節がなく、大腿骨が短いという稀な障がいのある20代のイギリス人女性監督。
「障がい」を意識せず両親の愛で、伸び伸びと育てられたが、ものごころつく頃から、自分だけ違うと言う思いが離れない彼女は、同じ障がいのある人をSNSで探し、自分らしい生き方を見つけるために、4年間に及ぶ旅路を、自ら撮影・監督したドキュメンタリー。
エラの体は足の付け根からすぐに膝から下の足があるという障害で、有名な専門医に「なるべく若いうちに」と言われながら数年迷っていた。
少しでも背が伸びるのを喜ぶと思いきや、彼女は自信を否定するのと思うようになる。
そして、ようやく見つけた同じ障がいのあるプリシラやリカルド、チャーリーたちとのネット上で出会うが、予期せぬ妊娠、出産と子育てをして、子どもを連れての渡米。やっとプリシラたちと会うことができたのだ。
そんな経験を積んだ彼女の一言に感動した。
「同じ障害のわたしたちも、一人ひとり違う。人間は一人ひとり違ってていいんだ」と言い切っていた。
★2023年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門正式出品
★2023年クラクフ映画祭最優秀ソーシャル・イシュー映画賞受賞
★2023年ミルウォーキー映画祭審査員特別賞受賞
2024年09月05日
あいち国際女性映画祭2024 『盛夏の聲』
詳しくは https://www.aiwff.com/2024/
🎬『盛夏の聲』チャン・ユーディ監督、脚本/中国/105分/日本初公開
戯曲学校で京劇を学ぶスン・シャオレイ(孫小品)、シー・ジアホイ(時佳慧)、シエ・ティエンシー(謝天賜)たちは、日々の厳しい訓練、演技、発声に励んでいた。
若い彼らが一番の関門である「致声期」はもう直ぐだ。特にシャオレイは不安を感じていた。女性である自身の性別に対して、どこか達和感を感じるジアホイ、京劇優の名家に育ったが、京劇に真に向き合おうとしないティエンツー。
それぞれに悩みを抱えながらも、3人の少年少女は15歳の盛夏を過ごしていた。
オープニング作品。中国語タイトルの 倒倉 は「変声期、声変わり」を意味する。そう言えばウィーン少年合唱団もこの声変わりで合唱団をやめたり、団に残って事務や世話係になる人がいると聞いたことがある。
男声は変化がわかりやすく、本人がいち早くわじゃるが、女声はわかりにくいので、そのじきに知らずにいると ずっと大人の声に成長できない恐れがある。
この 変声期 を人生の分岐点として扱ったこの青春映画。京劇の楽器、小道具、化粧、舞台裏など丁寧にみせてくれた。
★第26回ウディーネ・ファーイースト映画祭 コンペティション部門出品
★第26回上海国際映画祭「一帯一路」映画週間出品