2022年12月04日

フランス映画祭2022(3)『イヌとイタリア人、お断り! 』

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🎬『イヌとイタリア人、お断り! 』アラン・ウゲット監督/フランス・イタリア・ベルギー・スイス・ポルトガル/70分/2022年

20世紀の初め、ウゲット一家はイタリア北部のウゲッテーラに住んでいたが、この地の生活では将来が見通せないと思い、一家は外国で生活を立て直すことを決めた。

言い伝えによれば、ルイジ・ウゲット(監督の祖父)はアルプスの山々を超えてフランスで新しい生活を始め、一家の運命を変えた。そんなルイジの人生を孫である監督が振り返る。

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監督は祖父と父から工作の技術を伝授されたこともあって、一家の物語を映画制作に取り入れている。今作では祖父の物語を通してイタリア移民の歴史を織り込んで描いている。

色合いも音楽も大仰な描写はないが、当時のフランスで受けた差別や生活の貧しさが克明に描かれていた。監督さんがお小さい時には、そこら中のお店に「イヌとイタリア人お断り」の張り紙があったらしく、意味を聞くと「ここの犬はイタリア人が好きで噛み付くからだよ」と教えてくれたと語ってくれた。

どんな苦労も乗り越えられたのは「家族の団結と愛情」の賜物だ。この作品が公開されることを強く願う。
posted by ミッキー at 08:25| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月03日

横浜フランス映画祭2022(2)フランスのストップモーション・アニメーションの世界より『姉妹』『記憶』『レイモンド、もしくは縦への逃避』

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🎬『姉妹』ルイーズ・メルカディエ 、フレデリック・エヴァン監督/15分/2019年

3人姉妹が住む海の近くの土地に、水没の危機が迫っている。土地の年寄りは早くここから逃げるようにと教えてくれるが、三人三様の考えの違いで、姉妹の関係が揺らぎ、それぞれが異なる形で「大災害」「気候大変動」に向かっていく。

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三姉妹のちょっと冷たそうな表情がユニークで、一人ひとりの個性、意見が分かれていく展開が容赦なく描かれていた。

🎬『記憶』ブリュノ・コレ監督、脚本/12分/2019年

老齢の画家ルイと妻のミシェルはこの頃妙な出来事を経験するようになった。少しずつ、家具や物や周りの人々が、現実味を失っていく。頭の混乱(アルツハイマー)を整理するかのように自画像を描いていくルイ。だんだんと顔の皮膚がこわばっていくようだった。表情も変化を細かく表現していた。

2020年アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた作品。

🎬『レイモンド、もしくは縦への逃避』サラ・ヴァン=デン=ブーム監督/16分30秒/2018年

信心深い独り身の老婆は「このまま男を知らず死んでいくのは嫌だ。どうか素敵な男性とセックスさせてください」と祈っている。頭の中はそのことばっかりだ。郵便配達の男の体にちょっと触っただけなのに「何をするんですか」と驚かれ、女たちからは「もうあなたは手遅れよ」とばかりに笑われる始末。

彼女は美しい綿や絹の端切れでパンティ作りが得意。綺麗なレースをつけてオンライン注文のあった日本に配送している。お小遣い稼ぎしている。

このお婆ちゃんのお声がいいなあと思っていたらヨランド・モローさんだった❗️

1日で短編とアニメ長編を観たが、これが一番だった。監督さんは日本に行きたかったので「パンティを日本に送る」と入れ込んだとか。

posted by ミッキー at 18:53| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月16日

おいしい映画祭2022のお知らせ

愛知県・岐阜県・三重県の名産や地元の人気店・有名店、地元で愛されている料理、家庭料理など「食事シーン」=「おいしいシーン」が集まった作品を、ドラマ・映画業界の第一線で活躍する監督やプロデューサー、製作会社、映画館スタッフによる事前審査を行い、受賞した作品を映画館で上映する映画祭。

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2022年12月2日(金)・3日(土)・4日(日) ミッドランドスクエアシネマ2にて開催。

詳しくは https://oiceiga.com/contact

上映される中で観た作品を紹介

🎬『劇場版 おいしい給食 卒業』綾部真弥監督/104分 監督さんと市原隼人さん来場トーク

1986年、初冬。黍名子中学で3年生の担任を持つ甘利田(市原隼人)は、もうすぐ高校受験に突入するというのに、給食の献立表が気になって仕方ない。職員室でお隣の席にいる学年主任の宗方早苗(土村芳)はそんな甘利田に呆れているが、彼女自身も悩みを抱えていた。


そんなある日、甘利田にとって受験以上に気になる事件が勃発。給食メニューの改革が決定されたのだ。不穏な空気を察知した甘利田は、給食を守るために立ち上がるが……。


今回出てきて驚いたのが「モロッコヨーグルト」これって駄菓子屋に売ってる物じゃないの?そんなのが出ていたのか。1986年の給食だからミッキーの娘たちが小学生ぐらいだから一度聞いてみよう。

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給食の話は公立小中に通った方なら、戦後生まれの人から現在の小学生まで共通の話題になり、住むところによっても違うので話は尽きないだろう。

ちなみにミッキーは脱脂粉乳やクジラ肉。パッサパサの食パンに甘ったるいジャムがついていた時代。


posted by ミッキー at 20:53| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする