2017年11月22日

フィルメックス映画祭(3)『シャーマンの村』 ☆『火葬人』は今週土曜日25日

🎬『シャーマンの村』ユー・グァンイー監督/中国/109分

中国東北の山間部の寒村のシャーマンたちの生活をドキュメントしている。

監督さんは『最後の木こりたち』『独り者の山』でフィルメックスの常連さん。新作を含めてすべて監督の故郷近くの山間部で撮られたもの。

この作品は監督さんが10年の歳月をかけてカメラを回したもので、シュウさんの生活や周りの村人、邪気払いの様子など愛情を持って描かれていた。

医療施設が無かったり、あっても高額な治療費などで山深い村では未だにシャーマンに病気を治してもらい、悩みを聞いてもらうなどけっこう流行っているようだ。

このドキュメンタリーの中心的存在の男シュウは学校の先生をしていたが薄給で辞めてしまい、工場会計係、雑貨屋を開いた後にシャーマンになった。しかし、彼は評判がよく他のシャーマンの嫉妬をかうほどだ。

くだらない問いかけ「赤ん坊が急に泣き出して」などの相談から、重体の病までシャーマンというより気のいいおじさんタイプの方。

これは11月18日にアップしたイタリア、フランス映画『悪魔払い、聖なる儀式』のエクソシスト・カタルド神父さんもおじさんタイプだった。国は違うがリンクするところが多かった。

監督さんトークも林加奈子ディレクターの司会(司会進行が抜群にうまく、声が立つもいい)で行われたが、的確明瞭に答えていらっしゃった。

質問の中で、「文化大革命の時代のシャーマンの扱いはどうでしたか」には「思い出したくない時代だ。もちろん絶対禁止で、現在は見てみぬふりをしていてくれる」と語ってくれた。

監督さん次回作は劇映画で寒冷地で暮らす人々の世界が舞台と教えくれた。待ち遠しい。

☆今、東京で60年代チェコスロヴァキア映画祭」が渋谷のイメージフォーラムで開催されている。その中に一回のみ 『火葬人』 を上映する。今週土曜日25日 1時半からで、ここはインターネットでも予約はできないので当日お早めにチケットをお買い求めくださることをオススメする。

映画内容などは11月17日のブログをご覧いただきたい。もうすでに終わっていると勘違いしていた。すみません。
posted by ミッキー at 17:45| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィルメックス映画祭(2)『私はゾンビと歩いた!』

🎬『私はゾンビと歩いた!』ジャック・ターナー監督/アメリカ/68分/1943年

カナダ人の看護婦ベッツィ(フランシス・ディ)は、カリブ国のハイチに住む地主・ホランド家の専属看護婦になった。だが、着いた日の夜、そこで見たのは夢遊病者のように屋敷を徘徊する奥様の異常な姿だった。

奥様を治療しようとするベッツィだったが、様々な奇っ怪な出来ごとが待ち受けていた。


題名がいいのか有名な映画なのか朝日ホールは7割の入り。『殺人者マルリナ』も題名はミッキー好みだったが3割弱の入りだった。

監督さんのジャック・ターナー氏を調べてみた。

ジャック・ターナー(Jacques Tourneur 1904年〜1977年)フランス系アメリカ人の映画監督である。代表作品には『キャット・ピープル』や『過去を逃れて』が有名。

主演するフランシス・ディは、1933年に製作された『若草物語』にキャサリーン・ヘプバーンらと共に出ていて大層美しい女優さん。


短い作品ながら魅力ある作品だった。今の感覚の「ゾンビ」とは違う古典的なもので、カッと見開いた目が不気味なゾンビで、ブゥードー教の魔術で操られてゆっくり動く屍のようだった。

☆トークには2人の監督さんが登壇したが映画に対する温度差のため、かみ合わないトークだった。これなら古代からのゾンビ映画歴史に詳しい方、お一方でよかった。

posted by ミッキー at 00:14| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

フィルメックス映画祭 (1)『殺人者マルリナ』

今日から東京フィルメックス映画祭に来ている。昨日ほどの寒さではないがマフラーで首まわりを温かくしている人が目につく。

それにしても薄っぺらな公式カタログが1500円とは恐れ入る。誰がどの役をやったか皆目わからない内容。中身と値段がつりあわない。

🎬『殺人者マルリナ』モーリー・スリア監督/インドネシア、フランス、マレーシア、タイ/95分

インドネシアの荒れた丘陵地帯の村に住むマルリナ(マーシャ・ティモシー)は夫を亡くしたばかりだった。

そんな時に強盗に襲われたが身を守るために何人かを毒入りの鶏のスープを作り5人殺した。強盗の首謀者には力ずくで犯されるがナタで首を切断した。

その首を持って、自分の無実を証明するために遠く離れた町の警察署に行くが、妊娠中の友人で夫に会いに行くノヴィに出会い、2人して町へ向かう。


どしょっぱつからハズレ! ウェスタン調の音楽、首なし死体の男がウクレレのような楽器を持ってたった3音でつくられた単調な曲、普通の現代の特長のない曲の3種類あったがどれもぴったり来ない。

ストーリーもここまで無惨で男の身勝手な話では何が言いたいのか皆目わからなかった。次の『私はゾンビと歩いた!』に期待するしかない……。
posted by ミッキー at 06:03| Comment(2) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする