2025年04月03日

TBSドキュメンタリー映画祭2025『彼女が選んだ安楽死 たった独りで生き抜いた誇りとともに』

🎬『彼女が選んだ安楽死 たった独りで生き抜いた誇りとともに』 西村匡史 監督/68分

2022年、迎田良子さん(64)は、安楽死するためにスイスに渡った。パーキンソン病の彼女は死の直前、立ち会った記者に語りかけた。

「安楽死することは悲しいことではない。やり残したことは何もないし、本当に幸せな人生だった。やっと夢が叶うのよ」と。

幸せとは言えない幼少期を経て、たった独りで人生を切り拓いてきた迎田さん。難病の老後を誰かに頼って生きるのは嫌だ」という彼女は、なぜ安楽死を選んだのか……。

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長い間、映画を見続けてきたが、実際の「死に際」をスクリーンで見たには初めてだ。見終わってからも(今も)なかなか平静にはなれないでいる。

内容もショックだったが、ミッキーの30代から35年間、おつきあいのあった美容院の先生が晩年にパーキーソン病で苦しんでいたこともあったのを思い出した。

迎田さんの明確な受け答えや生活の仕方を見ていると、介助者がいればなんとかやれそうなのに……と思うが彼女の強い意志、迷いのない表情などをみると、他人にはクチが挟めない「死」の覚悟を感じた。


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2025年04月02日

TBSドキュメンタリー映画祭2025 『あの日、群馬の森で 追悼碑はなぜ取り壊されたのか』

🎬『あの日、群馬の森で 追悼碑はなぜ取り壊されたのか』三宅美歌、日下部正樹監督/79分

「群馬の森」にたたずむ追悼碑が取り壊された。この碑は戦時中、日本で過酷な労働を強いられた朝鮮人労働者を悼むものだった。

20年前、碑の設置を許可した群馬県はいまや碑の存在が「著しく公益に反する」という。

その背景に浮かび上がったのは、負の歴史を「なかったことに」したい人々の抗議運動だった。

全国に広がる歴史修正の動き。碑はなぜ建てられ、そして取り壊されたのか。ひとつの追悼碑を通して日本社会の変化を見る。

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群馬の森は東京ドーム5個分以上の広さがあって、鬱蒼とした森だった。ここは昔、軍の火薬工場があった。

群馬の森で戦時中に鉱山や飛行場などの軍用施設で、ほとんど強制連行された朝鮮人労働者の犠牲者を追悼した追悼脾があったが強制撤去された。

その経緯がわかりやすく説明した作品。

それぞれの言い分をすっきり理解することはできなかったが、俾があるなしより「史実の真実」の追求、認識には耳を傾けたいと思った。
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2025年04月01日

TBSドキュメンタリー映画祭2025 『僕と時々もう1人の僕 トゥレット症と生きる』

🎬『僕と時々もう1人の僕 トゥレット症と生きる』柳瀬晴貴監督、撮影、ナレーション/90分

意思に反して声が出たり、体が動いてしまうチックの症状が重い「トゥレット症」はフランスの神経科医によって138年前に報告されたが、今も治療法はない。

取材の始まりは2022年2月。仕事終わりの記者の自宅に出前を運んでくれたのが番組主人公でウーバー配達員の男性患者で、アプリに送られてきたメッセージには「声が出てしまうが許してほしい」と記されていた。

取材を進めるとトゥレット症患者は全国に多くいることがわかった。 体が動いてしまい面接を突破できない就活生。 治療のために海を渡った女性など、その多くが人の目が気になって家に閉じこもっている実態も見えてきた。

治す手立てのない病と闘いながら自立を目指す若者たちを追ったドキュメンタリー。

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ミッキーのまわりの子にもチックの人がいたが、成長とともに治っていた。このドキュメンタリーを見るまで奇声

や体がチックになるのや、それをトゥレット症と言うなどは知らなかった。

子ども時代からいじめを受けたり、奇異な目で見られたりして成長した彼らも、就職、いやバイトさえもなかなか就くことができないでいる。

そんな中でも、ウーバーイーツで働く男性、ネットで自分自身を紹介したり、得意なパソコンでやっと就職が決まった方を映し出していた。
posted by ミッキー at 20:29| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする