2025年04月12日

4月11日公開映画『バーラ先生の特別授業』ミッドランドスクエアシネマにて

🎬『バーラ先生の特別授業』ベンキー・アトゥルーリ監督、脚本/インド/134分

経済自由化と教育制度の改革で、インドは多くの私立教育機関や予備校が設立された。高い授業料に応じた質の高い授業が提供されるが、その一方、公立学校は有能な教員が私立校に引き抜かれ、低階層の生徒は家計を助けるために学校に来なくなった。

チョーラワラム村の公立校に赴任してきた若き数学教師バーラ(ダヌーシュ)は、お菓子目当て入学式に生徒は来たが、翌日は1人も来ないなど、そんなさまざまな困難に立ち向かいながら、生徒たちが登校するように説得したり、共通試験で良い成績を取らせたりして頑張るが……。

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久しぶりにインド映画らしい作品に出会った。物語の始まり部分がとっても面白くワクワクした。

インド特有の賑やかな音楽、良い人、悪い人(?)がはっきりわかるのも、どっぷりと映画に入り込めた。

貧乏、お金持ち、カーストの低い高いによって人生が決まってしまう時代の物語と思いきや、実在した先生だったと後から知った次第。
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2025年04月11日

4月11日公開映画『ボサノヴァ 撃たれたピアニスト』センチュリーシネマにて

🎬『ボサノヴァ 撃たれたピアニスト』フェルナンド・トルエバ、ハビエル・マリスカル監督/スペイン、フランス、オランダ、ポルトガル/103分

1950年代末、ブラジルのボサノバがエラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラなど、世界中のアーティストがブラジル音楽を歌いはじめた。

そして現代。ボサノバの歴史について調べるためニューヨークからリオデジャネイロへやって来た音楽ジャーナリストのジェフ・ハリスは、サンバジャズで名を馳せた天才ピアニストであったテノーリオ・ジュニオルの存在を知る。

その足跡をたどると、彼はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていたことを知る。

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ボサノヴァの名ピアニストで行方不明になった方のドキュメンタリー。それをアニメで描かれていた。街並み、お店、部屋、人物が南米の空気感を感じさせてくれた。

音楽仲間や家族、友人がピアニストのをテノーリオ・ジュニオルを熱っぽく語っていた。

音源はすべて本物で、軽やかさの中に少しだけ哀愁があった。

★1976年3月18日、テノーリオ・ジュニオールは演奏旅行で訪れていたブエノスアイレスのホテルから「買い物に行く」とメモを残し外に出たまま、行方不明になった。
当時34歳で妊娠中の妻と4人の子供を残しての失踪。

後で判明したことだが、彼はこのときアルゼンチンの独裁軍事政権の手下に過激派と勘違いされ、
逮捕された彼はその後刑務所に投げ込まれ、拷問を受け殺害された。





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2025年04月10日

ここが私の生きる場所 4月25日公開『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』

🎬『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』ジェームス・ネイピア・ロバートソン監督、脚本/イギリス、ニュージーランド/111分/4月25日より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー公開

アメリカ人のジョイ(タリア・ライダー)はボリショイ・バレエ団に入団を許されてス単身ロシアへ渡る。希望を胸にアカデミーに入学する。

そんな彼女を待ち受けていたのは、完璧さを求める教師ヴォルコワ(ダイアン・クルーガー)による厳しいレッスンだった。過激な減量や練習、ライバルたちからの嫌がらせなど、過酷な日々を過ごすうちに、ジョイの精神は追い詰められていく。

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芸術の世界で第一人者になるには、口では言えないほど辛い苦しいことの連続だ。この作品に描かれていることはこの世界では「普通」のことだと思う。

彼女の人生よりも、この作品のバレーシーンが素晴らしいので、是非見ていただきたい。

★ ジョイ・ウーマックさんは、今はローザンヌバレーコンクールの審査員をなさっている。


posted by ミッキー at 20:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする