2017年10月22日

見ちゃおられない! 身勝手女と献身男の物語 10月28日公開『彼女がその名を知らない鳥たち』

昨日は雨の中南大高のイオンシネマに行った。名古屋では初の難民映画祭が開催されたからだ。3本当選したので頑張って観たが、重い作品が多かったのでぐったり疲れてしまった。

🎬『彼女がその名を知らない鳥たち』白石和彌監督/123分/10月28日より新宿バルト9他にて全国ロードショー公開

15歳年上の佐野陣治(阿部サダヲ)と共に生活している北原十和子(蒼井優)は、真面目に働くが下品で金もない佐野をさげすみながら、彼の稼ぎをあてにして同居している。

ある日、彼女は8年前に別れ今だに未練がある黒崎に似た妻子持ちの男と出会い、彼との情事に溺れていく。そんな折、十和子は刑事から黒崎の失踪を知らされ、佐野がその件に関係しているのではないかと疑念を抱くようになる。

あ〜憐れな男だ。蔑まれ、近寄ることも許されず、「虫酸がはしる」と罵倒されてもすごすごと引き下がり、遠目から「見るだけ」の佐野。クレーマー癖のある十和子に謝罪に来たのに何を血迷ったのか「キス」する男・水谷(松阪桃李)。8年前に別れて、その後行方不明になった黒崎(竹野内豊)も十和子を利用するだけ。

こんな悪縁満載の人間関係の憂さ晴らしをするかのように、映画の始まりは買った品物にクレームをつける蒼井優。昨日21日公開した『ミックス。』で中国娘をひょうきんに演じていた人とは思えない。

共感度0パーセント、不快度100パーセントってチラシに書いてあるが、最後の幕切れをあなたはどう感じるか聞いてみたい気持ちでいっぱいだ。
posted by ミッキー at 07:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日

絶対味覚の舌を持つ男 11月3日公開『 ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜 』

🎬『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』滝田洋二郎 監督/ 126分/11月3日より全国東宝系映画館にてロードショー公開

佐々木満(二宮和也)は東京の一等地で食材にこだわり抜いた店をオープンしたが、経費がかさみ2年で閉店。

多額な借金を返すために、死期が迫った病人に希望する料理を提供する「最期の料理請負人」という奇妙な仕事をしていた。「絶対味覚」を持つ彼の元には全国から依頼が来る。

そんなある日、思いがけなく中国からの依頼が入る。その依頼とは1930年代に日本軍の特命を受け満州に渡った天皇の料理番・山形直太朗(西島秀俊)が創作した究極のフルコース「大日本帝国食菜全席」再現だった。

高額の報酬の条件には、闇に消えたそのレシピを見つけることも含まれていた。捜すうちに料理に対する山形の「情熱」と敵味方のない「人間愛」に気付かされて行く。


どこのテレビ局も「グルメ番組」はお約束ごとのように毎日放映しているが、今回ご紹介する映画は一度食べた料理ならどんなものでも再現できる「絶対味覚=麒麟の舌」を持つ料理人の話だ。

音楽では「絶対音感」という言葉がよく使われるが、この音感能力=素晴らしい演奏家とはいかないのが現実で、料理にしても「絶対味覚」を持っていても素晴らしい料理人の道はそれだけでは足りないということだ。

原作は料理番組「料理の鉄人」のディレクター・田中経一氏の小説家としてのデビュー作。監督は『おくりびと』で第81回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎。

現代の青年料理人を表情豊かに演じる二宮和也、綾野剛。1930年代の男の風貌と気骨を見せてくれる西島秀俊、竹野内豊。一心に夫を助ける宮崎あおい。

主演級の俳優たちが料理の本髄に迫ると共に「大日本帝国食菜全席」春夏秋冬112品のフルコースを堪能させてくれる。

posted by ミッキー at 01:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

アン・ハサウェイ韓国ソウルで大暴れ 11月3日公開『シンクロナイズド モンスター』

今日はシネマスコーレにシネマジャーナルのYさんが作ったミニ・シネマジャーナルを置かしてもらいに行った。ついでに『狂覗』を観た。

宮沢章夫の戯曲「14歳の国」を基にしたミステリーで、監督さんは『生地獄』の藤井秀剛。

ある中学校で体育授業中に秘密裏に生徒たちの荷物検査によって、いじめ問題や自殺などの実態が浮かび上がるストーリー。

生徒だけではなく、先生の隠された秘密もてんこ盛りの作品で最後まで緊張感は途切れなかった。

しかし、一点だけ承服しがたいところがあった。最初のシーンである先生が瀕死の状態で見つかった時にすぐ警察に電話して、警察も返答して「どうしましたか、状況を言ってください」と言っている。かけた先生は学校の不名誉になるのではと思い受話器をおろすが、現実ではそのままはあり得ない。再度警察から必ずかかってくる。電話に出なければ学校に来ることにもなりうる。そこのところがちょっと気になった。


🎬『シンクロナイズド モンスター』ナチョ・ビガロンド監督・脚本/カナダ/11月3日より新宿バルト9他にて全国順次ロードショー公開

30歳代のグロリア(アン・ハサウェイ)は、恋人ティム(ダン・スティーヴンス)が所有するニューヨークの豪華アパートに住んでいたが、彼女のあまりのルーズさに追い出されてしまう。荷物は「早く出て行け」とばかりに彼がまとめておいてくれた。

彼女はライターだったがそこをリストラされて、ニューヨークには住めず仕方なく故郷に戻ってきた。

実家は空き家状態で家具もベッドもなくて車もない生活。 歩いて買い物するが、途中で幼なじみのオスカー(ジェイソン・サダイキス)と出会う。彼は荷物を運んでくれたり、大型のテレビやソファーベッドまで気をきかせて運んでくれて大助かり。

人心地ついた彼女は大型のテレビに映し出された韓国ソウルで起きている怪獣出現ニュースに釘付けになってしまう…。

『レ・ミゼラブル』『インターステラー』のアン・ハサウェイ、『なんちゃって家族』のジェイソン・サダイキスが主演。

監督さんはイライジャ・ウッド主演『ブラック・ハッカー』のスペイン人の監督さん。この監督さんはアイディアマンだ。それに演出もうまい。この奇想天外の設定の主役を、いつも夢見ているような目をしたアン・ハサウェイにやらせるなど、ただ者ではない。

グロリアは自分がソウルで暴れまわっている怪獣と繋がっていると気付く。だから人がたくさん死んだり建物が壊されたりすると何とかしなきゃいけないと奮闘する話。ファンタジック要素たっぷりの怪獣ものだ。
posted by ミッキー at 10:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする