40歳の貧しい漁師クリソストモ(ロドリゴ・サントロ)は1人孤独な生活を送っていた。巻き貝を耳に当てて小舟で魚をとるが、不思議と魚の群れに遭遇するので、生活費は細々だがどうにか生きていた。
彼はどうしても息子が欲しくて手書きのメモを市場に置いていた。誰もがすぐ捨ててしまうが、ある日1人の老婆が7歳ぐらいの少年カミロを育ててくれと連れて来た。
2人はささやかながらも愛に満ちた生活を始める。
疎外され、拒絶された人たちの人生を変えながら、常識にとらわれずにささやかな物事への愛で結ばれた家族を築いていく。
家族という血のつながりは全くない「家族」を自然の流れの中で作られていく物語。各章に格言のような言葉が添えられていた。
小さな漁村の人たちは、変人で、貧しく、1人暮らしのクリソストモを軽蔑の視線で見たり、陰口を言ったりするが、本人は悠然としている。
男の子の希望する学校に行かせ、教会(自分は外で待っている)にも連れて行っている。
と 言っても自己満足の親子関係を求めているのではない。
どんどん深くなってくる展開に「大人のおとぎ話」を追っているような気持ちになった。
★手作りの素朴な人形が印象に残った。

