🎬『アラーの神にもいわれはない』ザヴェン・ナジャール監督、脚本、編集、美術/フランス/82分
母を戦禍で亡くした10歳の少年ビライマは、故郷のコートジボワールの村を離れ、叔母のマーサを探すために、占い師の男と旅に出る。
国境を越えてリベリアに入った2人は、反乱軍に捕らえられ、少年は兵士として働くことになる。
西アフリカの国々の内戦の状況を少年兵の目を通して描かれている。
原作はコートジボワールの作家アマドゥ・クルマの代表作をアニメ化した作品。
ニュース映像やドキュメンタリー等で悲惨な現実を見ることが多いが、アニメで映像化さているので実際に見せられないところも真っ正面から映されていた。
救いはなんといっても、残酷な出来事をいっぱい見たり経験したりした少年の澄んだ瞳だった。
🎬『ホウセンカ』木下麦監督、キャラクターデザイン/日本/90分
刑務所の独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人・阿久津に、人の言葉を話すホウセンカが声をかける。
ホウセンカとの会話の中で、阿久津は自身の過去を思い起こしていく。
1987年、夏。ヤクザの阿久津は兄貴分である堤の世話で、6歳年下の那奈とその息子・健介とともに、庭にホウセンカが咲くアパートで暮らしはじめる。
幸せな日々を過ごす阿久津だったが、ある日突然、大金を用意しなければならなくなり、堤と共に組の金庫から3億円の強奪を企てるが……。
『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の監督さん❗️キャラクターの味わいがとっても気に入っている。話も良い。声の出演も文句なし。
今、公開中かもしくは終わっているところもあるが、アニメを超えたアニメ(訴えるエネルギーが半端ではない)なので上映していたら是非とも見ていただきたい。

