🎬『よみがえる声』朴壽南、朴麻衣監督/日本、韓国/148分
1935年3月、三重県に生まれた在日朝鮮人2世の朴壽南は、1958年に起きた小松川事件の在日朝鮮人2世の少年死刑囚・李珍宇(イ・ジヌ)との往復書簡「罪と死と愛と」で注目を集め、その後も、植民地支配による強制連行や、広島と長崎で被爆した在日朝鮮人の声を掘り起こした証言集を出版。
さらにカメラを持ち1986年に朝鮮人被爆者のドキュメンタリー映画「もうひとつのヒロシマ」で初監督を務めた。
その後も『アリランのうた オキナワからの証言』『ぬちがふぅ(命果報) 玉砕場からの証言』『沈黙 立ち上がる慰安婦』といったドキュメンタリーを送り出してきた。 そんな朴壽南が約40年前から撮り続けていた16ミリフィルムを基に本作を娘と一緒に製作したドキュメンタリー。
2025年に90歳の在日朝鮮人2世の映画作家・朴壽南(パク・スナム)と娘の朴麻衣の共同監督。
90歳の酢ナムさんのお声がエネルギーに溢れていて、語られる言葉も明確。娘との喧嘩(?)で始まる撮影シーンも物おじせず、自分の想いをはっきりと言っていた。
この一本で日本と韓国にある過去の悲しい出来事のほとんどが入っていると感じた。

