ジュラ地方で暮らす18歳の若者トトンヌは、仲間と遊び回って気ままに過ごしていた。
そんなある日、小さなチーズ工房を営む父が不慮の事故で亡くなり、トトンヌは7歳の妹の面倒を見ながら、生計を立てる方法を見つけなければならなくなってしまう。
そんな中、チーズのコンテストで金メダルを獲得すれば3万ユーロの賞金をもらえることを知った彼は、伝統的な製法で最高のコンテチーズをつくることを決意するが……。
「チーズの香りが漂う」を待ちながら見ていたが、失敗や苦労、盗み、喧嘩などで「思うようにならない辛い青春」となっていた。
美しいだけではない農村の暮らしを現実的に描かれていて、最後は「何とか二人で生きていけそう……」と思わせる小さな光を見せてくれた。
★出演は地元の演技未経験者で、農場を営むクルボワジエ監督の家族が音楽や美術スタッフとして参加(すごい!)
★2024年・第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にてユース賞。
★2025年・第50回セザール賞にて最優秀新人監督賞を受賞。

