難聴というハンディキャップを乗り越えて、数々の名曲を作った音楽家ベートーベン。
今に伝わる崇高なイメージは秘書シンドラー(山田裕貴)が捏造したもので、実際のベートーベン(古田新太)は下品で小汚い中年おじさんだった、と……。
かつてどん底の自分を救ってくれたベートーベンを敬愛するシンドラーは、彼の死後、そのイメージを「聖なる天才音楽家」へと仕立て上げる。
そんなシンドラーの行動は周囲に波紋を広げ、「自分こそが真実のベートーベンを知っている」という男たちの情報戦が巻き起こる。
さらに、シンドラーの嘘に気づきはじめたアメリカ人ジャーナリストのセイヤー(染谷将太)が、真実を追及しようとする。
バッハが音楽の父、ヘンデルが音楽の母、ベートーヴェンが交響曲の父と言われている。曲は残っていて有名だから「偉大な作曲家」はもちろんのこと真実。
しかし人格の真実はわからない。あれだけの作曲家だから、どんな男でも良いが、当時の周りは「我こそは彼の本当の姿や性格を知っている」と名のり出たのだろう。
使われている楽曲を聴いて「あ、これもベートーヴェンだったのか」とわかったし、意外と面白く最後まで見ることができた。

