1980年代の後半。11歳の少女フキ(鈴木唯)は、両親(石田ひかり、リリー・フランキー)と郊外の家に暮らしている。
豊かな感受性で想像力逞しい彼女は自由奔放に過ごしていた。
そんなフキにとって、大人の世界は、複雑な感情が絡み合い、どこかおかしいと感じてい
しかし、闘病中の父と、仕事に追われる母の仲は「理解できない存在」になっていき、フキの日常も変化していく。

『PLAN 75』の監督さんの第2作品目。PLAN 75は第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品して、初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれて、新作のルノアールも今年の第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。
期待満々で見たが前作ほどの感動はなかった。題名のルノアールの意味もわからず、今から約40年前という時代がどの場面にも実感がなかった。
これ、今現在に近いのではと思った。
11歳の女の子の使い方にも「あざとさ」を感じた。