幼い頃にオスマン帝国のアルメニア人迫害から逃れ、一家でアメリカに移住したチャーリー(マイケル・グールジャン)は、1948年、自分のルーツを知るため祖国アルメニアを訪れる。
そこはソ連統治下でも理想の故郷のように思えたが、チャーリーは身に覚えのないスパイ容疑で逮捕・収監されてしまう。
悲嘆に暮れるなか、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることに気づいた彼は、そこに暮らす夫婦の生活を観察しはじめる。
チャーリーは想像力を研ぎ澄ませ、まるで夫婦と同じ空間にいるかのように彼らと一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しむようになる。
しかし夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きも決まってしまう。
移送の日が近づく中、チャーリーは夫婦を仲直りさせる作戦に乗り出す。

見終わった後の至福感は最高❗️
コウノトリは赤ちゃん(幸せ)を運んでくる鳥と言われている。この作品の中で2回ほど、羽ばたきや鳴き声で思いがけない展開の発端になっている。
どんな境遇になろうと身の回りの小さな幸せを見つけて、心を慰めていくチャーリー。彼こそ周りの者にとって「コウノトリ」だった。