2025年05月10日

ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2024」ミッドランドスクエアシネマにて

「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」は、優れた若手映画作家を公募し、本格的な映像製作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施。次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指す文化庁の委託事業。

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🎬『あて所に尋ねあたりません』 たかはしそうた監督

派遣労働者として仕分け倉庫で働く三石瑞穂はある日、同じ職場で働く島木雄史が離職することを知想いを伝えるための手紙を書くことにした。気後れしながら勇気出して渡して帰る途中、忘れ物に気づき倉庫に戻ると……。

舞台は荷物の発送仕分け作業倉庫。忘れ物をして倉庫に戻ってみると一部の人だけで島木の送別会をやっていたり、自分が渡した手紙はロッカーに残されていたり……人間も仕分けされているような気分がサラッと描かれていた。

🎬
『スリーピング・スワン』 佐藤そのみ監督

大学を中退後、アルバイトを続けるソウマ(24)は、ある朝、路上で怯えた女子中学生を目撃する。そそくさと立ち去る男性を、果敢に追いかけ取り押さえるマリナ(24)。数日後、ソウマは“自分を変えたい”と訪れたトレーニングジムで、マリナと再会する。

ソウマもマリナも幼い時に性的な被害を受けていて、少しずつ話する間柄になり、お互いに理解する仲になるが、それ以上のことはない。出会いに寄って大きく変化する心の変化が描かれていた。題名はヨガのポーズの名前。

🎬
『いちばん星は遠く輝く』 武田かりん監督

恋の寿命は、ハムスターの寿命と同じ2〜3年らしい。別れた恋人を忘れることができないアコ。ペットのハムスターが死んで悲しみに暮れるユウコ。しかしユウコは後日あっさりと新しいハムスターを飼い始める。それを見てアコも新しい恋を始めようとする。

どうにも元彼氏が忘れられないアコ。雨が降っていた彼氏の誕生日にアパートにこっそり行くと戸口に傘が2本あって……すごすごと帰るアコ。もって行ったケーキを手づかみでやけ食いする。かわいそう。

紹介してもらった男の前でも、元彼との馴れ初めを語るアコにはびっくり。でも男は大きくうなづきながら聞き入っていた。

幸せの予感あり❗️


🎬
『あわいの魔物たち』 守田悠人監督

とある週末。佳奈子はパートナーの倫太郎と愛犬サビを連れて、空き家となった実家へ帰省する。部屋の片付けがひと段落した所で、近所の山へ出かける二人。山中では、ふいに別行動を取ることになり、自然の中で各々の時間を過ごす。再び合流して家に戻った二人を待ち受けていたのは、サビの不在という思わぬ事態だった。

空き家となった家が思いのほか立派なものだった。セキュリティもしっかりしていて「おかえりなさい」など語りかけてくる。

機械音だが何ヶ月もいなかった持ち主を待っているようで、切なく感じた。

ワンちゃんもふいに帰ってきた。家も犬も「不在」という意味ではミステリー的な作りになっていた。
posted by ミッキー at 23:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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