
🎬『ピンクのパンツを履いた少年』マルゲリータ・フェッリ監督/114分
音楽(歌が上手い)と文学が好きな少年アンドレア(サムエレ・カッリー)は、中学校で年上で美男子でスポーツが得意なクリスティアン(アンドレア・アッル)と出会う。
女友だちで親友のサラ(サラ・チョッカ)もクリスティアンに夢中。そんな人気者の気を引こうとアンドレアは教師に反抗したのがきっかけで彼に近づいていく。
だがクリスティアンは、次第に自分の仲間とアンドレアをからかうようになる。
高校に進学したアンドレアはクリスティアンと再会。
洗濯で色落ちしてピンク色になったパンツをはいて登校し、男子生徒らに悪意ある言葉を投げつけられる彼を、クリスティアンがかばい、二人は再び行動を共にするようになるが……。
これは約12年前にイタリアで実際に起きた事件で、15歳で自殺したアンドレアのお母さんが書いた本が基になっている。この映画を作るのにもお母さんの力添えが大きかったと監督は語っていた。
イタリアだけでなく日本でも(世界中で)怒っていること。12年以上経った今はもっとひどくなっている。こんな時だからこそ周りの大人が地許っと様子が今までと違うなと少しでも感じたら、どのように対応したらいいのか考えさせられた。
アンドレア少年の2年間ほどの間におきた複雑な心情が、表情に的確に現れていた。