市役所の福祉課に勤める生真面目な佐々木守(北村匠海)は、同僚の宮田(伊藤万理華)から「職場の先輩・高野(毎熊克哉)が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と相談を受ける。
相談されて断りきれず真相究明を手伝うことになった佐々木は、その受給者である育児放棄寸前のシングルマザー・愛美(河合優実)を訪ねる。
高野との関係を否定する愛美だったが、実は裏社会の金本(窪田正孝)とその愛人の莉華(箭内夢菜)、手下の山田(竹原ピストル)とともに、ある犯罪計画に手を染めようとしていた。
そうとは知らず、愛美にひかれて行く佐々木。彼の悪夢のような夏が始まる。

公開されてからずいぶんたっているのに、うっかり忘れていた作品。思い出して109に行った。お客は4人。でも思い出して見に行ってよかった。ミッキーの好みだった。
ここに出てくる人で最初から最後まで「良い人」は生活に困っている母と小学生の息子の2人だけ。需給されなくて自殺未遂している親子だ。そのほかの方は皆、状況によって変化していく。それも生々しく……。
この映画は、そんな生々しさをそのままにしないで終わっているところが気に入った。
*俳優さんのコンビネーションが良くて、特に窪田正孝さんはすごかった。