🎬『逃走』足立正生監督、脚本/110分/3月15日より池袋シネマ・ロサ、渋谷ユーロスペース他にて全国順次ロードショー公開
社会運動が盛んだった1970年代の日本。新左翼過激派集団の東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバー・桐島聡は、指名手配され逃亡の日々を送っていた。
いつ逮捕されるかわからない緊張感のなかで、日雇い仕事を転々とし、やがて「内田洋」という偽名で神奈川県藤沢市の工務店に住み込みで働くようになった。
1960〜70年代のブルースやロックを好む彼は、近所のライブバーに通い趣味を楽しむ一方で、かつての仲間たちの姿を思い浮かべて、日本社会の欺瞞や凋落を見つめ続けていた。
そんな彼も2024年には70歳となったが、末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間をさまよう。

『赤軍 PFLP 世界戦争宣言』『REVOLUTION+1』の足立正生監督が半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した東アジア反日武装戦線の元メンバー・桐島聡を描いたドラマ。監督自身も日本赤軍メンバーという経歴を持ち、自身の半生と重ねあわせながら、桐島の苦悩とを描き出している。