2022年2月、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した。戦争の惨状が毎日のように報道される中で、監督はその現実を自分の目で確かめるために、周りの反対を押し切って、侵攻開始の約1カ月経ったウクライナに入る。
これまで犬や猫の命をテーマに被災地で取材を重ねてきた監督は、戦場で生きる犬たちの様子や、その命を救おうと世界中から駆けつけた人々の姿にカメラを向けていく。
そんなときに、監督はある動画を見たことがきっかけで、キーウ近郊で起こった犬を巡る衝撃的な事件を知り、その真相を調べはじめる。

世界各国から集まった犬、ネコを助けるボランティアの方々に頭が下がった。動物が大好きだけでできないこと。ボランティアをやるきっかけは「自分自身が犬に救われた」過去がある。
監督さんが撮ったフィルムをテレビ会社に放映してほしいと頼んでも「時期が早すぎる」と断られたと語っていたが、落胆はわかるが、兵士、民間人がたくさんお亡くなりになっている初期だけに、複雑な気持ちになった。
監督と一緒に行動したカメラマン、コーディネーターの方にも賞賛をおくりたい。
★ナレーションは東出昌大◎