お笑いの道にあこがれて構成作家になったが、報われることのない日々に疲れきってしまった関谷一平(水田かたまり)は、駅のホームから飛び降り自殺を決意をするが、隣の駅で人身事故が起こったことにで、一平の予定が狂って状況が一変する。
死に損なった一平の前に、男の幽霊が現れて「娘に付きまとっている男を殺してくれないか」と殺人の依頼を持ちかけられた。
しかも、男を殺すまで幽霊は一平にとり憑くといい……。

お風呂屋さんのバイトが予想しない展開で楽しませてくれた『メランコリック』の監督さん。地味な作りなのに味わい深い作風がもち味。
世の中、生き詰まって死のうとしている人が多いと聞くとこの頃。そんな深刻な内容を、ユーモアをまぶして描いていた。
水田かたまりさんのの神経質そうな表情、隣の駅で死んでしまった中年男の男優さん(正名僕蔵)がよかった。