何事にも正しく向き合い、間違ったことは決してしない男、中村正義(金田明夫)。
他人の間違いも許せない彼は、歩きタバコやバス車内での大声での通話、会社の不正などを、目にしたら迷わず注意をしたり、直訴したりしている。
周りに困っている人がいたら手助けせずにはいられない性分だ。
そのために様々なトラブルに巻き込まれ、逮捕されたり、大ケガを負うこともあった。
それでも、自分のポリシーに従い、正しいと思う道を進む中村正義だったが……。

宅間孝行監督は、俳優、脚本家、演出家、劇作家など幅広く活躍している方。監督自ら、この作品を「4コマシネマ」と名付けている。
会社の直属の上司にモト冬樹、老人施設の入居人に中村玉緒が出ている。
特にオススメ作品ではないが、いろんな展開があって楽しめた。こんな映画だけど?忘れにくい作品だ。
そもそも、この男がこの歳(多分40〜50歳?)まで、一応無事にサラリーマンをやっているのが「不思議」。生まれつきの性格ならこれまでいろいろあって当然。
だから『正義の男 児童篇』とか『正義の男 青春篇』とやってくれたらいいのに……。