1968年、ストーム・トーガソンとオーブリー・“ポー”・パウエルの2人が設立したイギリスのデザイン・アート集団「ヒプノシス」は、ケンブリッジでピンク・フロイドのメンバーと出会い、ジャケットやツアーポスターの制作を開始した。
後にピーター・クリストファーソンが加わり、ピンク・フロイド、ジェネシス、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーらのカバーアートを創作。
彼らの独創的なデザインは、宣伝用パッケージにすぎなかったアルバム・ジャケットを「芸術」の域に高めた。
ストームとオーブリーが語る制作秘話や彼らを支えたカメラマンや創作スタッフ、アーティストらによる証言、貴重なインタビューや実写映像が事細かく映し出されている。

ここに出て来るレコードを持っている方にとってはお宝だ。こんなに斬新な(景色だけで演奏グループの写真がないなど)アイディアが次々と湧き出て、制作する……映画チラシもこんなにいろいろ考えて作られているのかと思うと粗末にできないと思った。