🎬『クラブゼロ』ジェシカ・ハウスナー監督、脚本/オーストリア、イギリス、ドイツ、フランス、デンマーク、カタール/110分
名門校に赴任してきた栄養学の教師ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)は、「意識的な食事」と呼ばれる最新の健康法を生徒たちに教える。
それは「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」というもので、純真無垢な生徒たちは早速実践を開始する。
ノヴァクの教えに生徒たちは「食べないこと」にあらゆる面で高揚感を抱くようになり、その言動は次第にエスカレートしていく。
生徒の親たちが異変に気づいた時には、既に手遅れで……。
最高に面白かった!主演の ミア・ワシコウスカさんはシドニーの映画館で村上龍原作の『ピアッシング』の時に実際にお会いした(3メートル離れていたが)が、日本と違って国際的に有名な女優さんなのに、ライトもまともに当てない地味な扱いだった。
その時の役柄より今日見た作品の役がぴったり。お顔や態度にはいわゆる狂信的なところはなくておとなしい雰囲気。でも生徒と個別に話したり、一緒に行動したりすると「相手」に刺さる言葉を使うなど知能犯だ。
生徒たちもそれぞれ家庭に問題があって、先生に惹かれていくのもわかるような気がした。
こういうピリピリした映画は、たまに観ると生き返った気持ちがした。
2024年12月10日
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