🎬『本心』石井裕也監督、脚本/122分/11月8日よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー公開
「大事な話があるの」と言い残して死んだ母・秋子(田中裕子)が、実は「自由死」を選んでいたとわかる。
幸せそうに見えた母が、なぜ自ら死を望んでいたのか、どうしても母の本心が知りたい一人息子の朔也(池松壮亮)は、テクノロジーの未知の領域に足を踏み入れる。
母の生前のデータをAIに集約させ、仮想空間上に「人間」を作る技術VF(ヴァーチャル・フィギュア)を開発している野崎(妻夫木聡)の「本物以上のお母様を作れます」という言葉に、不安を覚えながらも、VF制作のデータ収集のため母の親友だったという女性・三好(三吉彩花)に会う。
そうして「母」は完成。
朔也は特製ゴーグルを装着すればいつでも母に会えた。災害にあって住む家がなくなった三好を同居させ、他愛もない日常を取り戻していくが、VFは徐々に「知らない母の一面」をさらけ出していく……。
『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』では人間剥製が出てきて『本心』では亡くなった方のバーチャル、はたまた「自由死」などで暗い気持ちになった。
近未来の設定だが5年先ぐらいの出来事として描かれている。5年先ならミッキーは生きていそう。娘たちがお母さんの「本心」を知りたいとバーチャルでよみがえりさせられたらと思うと、今のうちに「本心」を言っておくべきかな。
だが「本心」を知っても、この世は「生きている」人の世界。死後わかってもどこまで納得できるか、遺された人が本心を知って、その後を幸せに生きれるのかは疑問だ。
「自由死」などは、自殺と同じ。題材にしてほしくなかった。
★池松も妻夫木もいつもとは違う顔に見えた。
2024年10月28日
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