2024年10月03日

名優 マギー・スミスさん逝く……『ミス・シェパードをお手本に』

マギー・スミスさんが死去。享年89歳。 『ハリー・ポッター』シリーズのハマクゴナガル先生や『ダウントン・アビー』のバイオレット役で知られる名優。最期は友人や家族に見守られて静かに旅立った。 https://ja.wikipedia.org/wiki/マギー・スミス

イギリス出身のマギー・スミスさんは、1952年にシェイクスピア舞台「十二夜」でデビュー。そこから70年に渡って、映画やテレビ、舞台で活躍してきた。『ミス・ブロディの青春』(1969)と『カリフォルニア・スイート』(1978)でアカデミー賞を受賞『ダウントン・アビー』と『美しきイタリア・私の家』でエミー賞を獲得。

ミッキーの一押し作品は2016年公開の『ミス・シェパードをお手本に』その時の感動をもう一度。

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🎬『ミス・シェパードをお手本に』ニコラス・ハイトナー監督/イギリス/103分

ロンドン北部の落ち着いた雰囲気のカムデンの街に引っ越してきた劇作家ベネット(アレックス・ジェニングス)は、その近くの道路に停められた古い黄色い車の中でミス・シェパードという老女(マギー・スミス)が生活していることに気づいた。

ご近所さんも、車の下や周りにゴミをためたり、時には糞尿の臭いがしたりするので迷惑な存在でもあったが、寂しいかと思って近所の人が食料を持っていっても、子どもらがクリスマスプレゼントを持っていっても「そこに置いとくれ、早くドアを閉めて」とお礼も言わない偏屈ばあさん。

そんなある日、彼女は警察官に不法駐車のことでもめていたので、ちょっとかわいそうと思い「少しの間なら、うちの庭に…」とアラン・ベネットさんが親切心で提案する。が、その日から15年間もこの庭で生活するなどとは思いもよらなかった。


この作品は今年の春(2016年3月)にシドニーのシニア映画祭という小さな企画で観たもの。

その時の感想は、始まりのシーンが交通事故を起こしてフロントガラスに血のりがべったりと付いていた。このシーンが、その後の彼女の人生を大きく変える原因でもあるのだが、実は彼女はフランス語も堪能で、教養もあり、「高名なピアニスト」についてピアノコンクールにも挑戦するほどの腕前だった。

そんな彼女が車上生活をするまでを振り返りながら、住民、介護、そして庭を貸し続けたアラン・ベネットさんの生活を丁寧に愛情を持って描かれていた。

字幕付きで最近(2916年12月)観た感想。

驚いた!聞き間違いでなければ「高名な先生」という方はコルトー(アルフレッド・ドニ・コルトー/1877〜1962)でフランス人の世界的なピアニスト。

ベネット役のアレックス・ジェニングスさんが2人出てきたので双子かな?とおもったが、なんと作家の複雑な気持ちを代弁する「もう一人のベネットさん」だった。英語の力がないので仕方ない・・・。

☆撮影地はベネットさんとミス・シェパードが実際に暮らしていたロンドン北部の町カムデンのグロスター・クレセント通り。

☆最後にオーケストラをバックに演奏するフィルムが流れるが、これは実際のミス・シェパードの映像。

☆車上生活する人のブログに見入ってしまった。意外とお祈り心から多くてほとんどが男性だ。冬が越せればずっとやれると書いてあったが、シェパードさんはどうしていたんだろう。

★マギー・スミスさんのご冥福をお祈りします。

posted by ミッキー at 07:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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