世間から嫌われている転売屋として日々忙しく働く若者・吉井（菅田将暉）は、知らず知らずのうちに仕事上で「敵」を作っていて、その恨みがネッ上で成長して、集団狂気となってエスカレートしてゆく。
誹謗中傷、フェイクニュースなど悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は不特定多数の集団へと姿を変え、「狩りゲーム」となって吉井が標的とになって暴走をはじめる。
吉井の生活は破壊ていく…… 。
主演は菅田将暉。監督、脚本は黒沢清。あり得ない話じゃないところが怖ーい。
何十万円したものを100分の1まで買い叩いて、いい謳い文句をつけてネットにあげると、目の前からズンズン売れていく。こんなにネットが進んでいるということは、攻撃されるのもあっと言う前。怖い世の中だ。
張り切って買い叩いて儲けている菅田も、恐怖に晒される菅田も、どっちも「元はちょっと頭の回転が速い普通の青年」がベースになっていた。素晴らしい役者だ。
恋人・秋子を古川琴音、吉井が雇う青年・佐野を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅を岡山天音、工場の社長・滝本を荒川良々（怖うまい❗️）が演じている。
