高校生の矢口八虎（眞栄田郷敦）は成績優秀で友人とも問題はなかった。その場の空気を読んで生きる日々に物足りないものを感じていた。
そんなある日、苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出された彼は、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。
絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を抱くようになり、またたく間にのめりこんでいく。そして、最難関の東京芸大への受験を決意するが……。
原作は「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさの人気漫画を実写映画化。空虚な毎日を送っていた男子高校生が美術の世界に挑む姿を描いた青春ドラマ。
音楽大学が舞台の作品はけっこう多いが、美術、特に受験に向けて試行錯誤して美大予備校、受験内容など詳しく描かれている作品は珍しい。
ミッキーも55年前の芸大（愛知）出だが、専攻が音楽だったので同じ敷地の美術でもどんな様子七日は、この映画を見るまでほとんど知らなかった。
東京芸大は難関中の難関で有名。そこに現役で合格とはお見事。その見事さが納得できる描き方だった。
