2024年07月25日

オンラインで SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『嬉々な生活』短編『相談』

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🎬『嬉々な生活』谷口慈彦 監督/91分/世界的上映

中学生の嬉々は、両親と幼い弟、妹の五人家族。公団住宅に住み、ベランダを花壇にして貧しいながらも幸せに暮らしていた。

だが、母の突然の死で生活は一変。父は悲観にくれ失業。精神的にも不安定になっている。長女の嬉々は弟と妹の面倒をみながら、親友の兄からあっせんしてもらったアルバイトで家計を支えようとするが、思うようにいかない。

家賃も払えない状態が続いている。そんな時、元・担任女性教師の高妻の意外な場面を目撃して、黙っている代わりにお金を貸してと頼んでみたら……。


公団住宅、父親が失職の上、心の病、中3の少女は高校に行かないで働こうとまで思っている状態。公的保護は受けていないようだ。それがとても不思議に思った。父親の病が治り、仕事が見つかるまででも受ける条件は揃っているのに……。電気も急に真っ暗になるような止め方はしない。

この一家の不幸を見せてくれたが、それでも前に向かって生きようとする少女を描きたかったのだろうが、ミッキーはイマイチのれなかった。

🎬『相談』張曜元 監督/日本、中国 /31分/世界的上映

中中国残留孤児であった大田は弁当工場で長年働いていた。しかし、工場の経営不振により解雇通告された。他に働く当てのない大田は、再度チャンスを与えてほしいと管理職の中村の所へ行くが口論になり、その時に中村から暴行を受けたと警察に訴え、事情聴取のために警察署に向かった。

大田は息子で弁護士の聡を呼びだし事件について相談するが、聡は終始冷ややかな態度で対応する。もう少しで示談が成立するところまできたが、事件はまた新たな展開へと向かう。

長編も含めてこの作品が一番納得できた。今、中国残留孤児と聞いて20年前ぐらいまでテレビでしきりに親子関係が立証されたと笑顔や涙の再開シーンをよく見た。そこには確かに親子の似た顔が並んで映っていた。

その方たちの「今の生活」はどうなっているのだろうかなど、考えもしなかった。この作品を観て、今どうしているのかと思うだけでも観てよかったと思っている。

父親の強硬な言い分、行動、息子の気持ちがまっすぐに伝わってきた。



posted by ミッキー at 05:11| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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