🎬『あんのこと』入江悠監督、脚本/113分
売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏(河合優実)は、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で狭いアパートで暮らしている。
子どもの頃から酔った母親に殴られて育った彼女は、小学4年生から不登校となって、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売っていた。
そんな彼女は、人情味のある優しい刑事・多々羅(佐藤二朗)と出会い、多々羅や彼の友人であるジャーナリスト・桐野(稲垣吾郎)の助けを借りながら、新たな仕事や母親に見つからないように住まいを探し始める。
しかし突然のコロナ禍によってすれ違いが生じてきて……。
『SR サイタマノラッパー』の入江悠が監督が、ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て撮った人間ドラマ。
少しの希望、明るい未来が見えない作品だった。前に劇場で予告を観た時から想像はできたので、いち早く観たい作品ではなかったが、稲垣吾郎が見たくて重い腰を上げた。
少女の体をベタベタ触って慰める刑事にも胸糞が悪くなったし、稲垣吾郎のジャーナリストの「匂い」とか「アク」が薄くてミスキャストのように感じた。
足の悪い祖母は、母親をどんなふうに育てて、あーなったのか、知りたかった。
2024年06月20日
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