🎬『ディア・ファミリー』月川翔監督/116分/6月14日より東宝系映画館にて全国ロードショー公開
愛知県・春日井で小さなビニール樹脂製品工場の社長・坪井宣政(大泉洋) は、妻・陽子(菅野美穂)との間に 3 人の娘を授かったが、次女・佳美(福本 莉子)が生まれつき心臓病疾患を持っていて「余命 10 年」と宣告されていた。
当時(1970 年代)の心臓疾患は致命的な病で、専門医や大病院、そ して医学最先端のアメリカも治すことが出来ないことを知った宣政は「じゃあ 俺が人工心臓を作ってやる!」と宣言した。
医学の知識のない中で始まった「人工心臓」の開発は、不可能に近く前途多 難だったが、押しの一手で医大研究室に入れてもらって、研究する医師たちの求める機器 を自宅の工場で製作。研究に必要な高額な機械を自腹で購入するなど、医療器 具開発に日々挑戦するが......。
今年になって愛知県が舞台になった医療関係の映画が2つある。1つは愛知県・名古屋掖済会病院のER(救命救急センター)を取材したドキュメンタリー『その鼓動に耳をあてよ』と、もうすぐ公開の『ディア・ファミリー』。
監督は『君は月夜に光り輝く』『劇場版 そして、生きる』で、死生感に深く切り込んだ内容と俳優選びに定評がある月川翔。主演の大泉洋は『月の満ち欠け』『こんにちは、母さん』と演技の幅が広く、今作でも1970年代から2000年までの月日の流れを見事に演じている。
★原作は清武英利著「アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録」
2024年06月06日
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