🎬『キッチンから花束を』菊池久志監督/89分
日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが、1971年に開店した「ふーみん」は、長い行列ができる超人気店として50年にわたり愛され続けている。
人気メニューの「納豆チャーハン」や、イラストレーターの故・和田誠さんが提案した「ねぎワンタン」などの名物料理で知られ、料理研究家の平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人のファンは多い。
斉風瑞さんとその家族を3年半にわたって取材し、メニューが生まれたエピソード、彼女と料理の原点などについてドキュメントしている。
この頃、テレビをつけると「美味しいもの」探訪の番組が多くてげんなり。大須に行ってもそれぞれの店に長い行列で散歩にもならない。
この映画のお店は東京にあって、ふーみんさんは台湾の生まれ。ご両親は台湾の方。ほぼずっと日本で暮らしていたふーみんさんもお母様の手料理で育ったので、きっと味は台湾風。
一つひとつの料理がスクリーンの真ん中に、さも「召し上がれ」とそっとミッキーだけに出されたように感じた。
東京や大阪、いや、日本全国に名店はある。その一軒、一軒にドラマがあって一本の映画になると思う。
★ナレーションは俳優の井川遥。
2024年06月02日
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