🎬『一月の声に歓びを刻め』三島有紀子監督、脚本/118分
正月。洞爺湖の近くでひとり暮らしをしているマキ(カルーセル麻紀)の家に長女(片岡礼子)家族が集まり、マキが作ったおせち料理で祝っていた。マキはかつて次女れいこを亡くしていた。
八丈島に牧場経営する誠(哀川翔)のもとに、娘の海(松本妃代)が5年ぶりに帰省する。誠は交通事故で妻を亡くし、男手ひとつで海を育てきた。その海は妊娠していて、結婚したことも知らされずにいた誠は複雑な思いになった。
元恋人の葬儀に参列するため、故郷の大阪・堂島を訪れたれいこ(前田敦子)は、葬儀の後、レンタル彼氏をしている男トト・モレッティ(坂東龍汰)に声をかけられた。過去のトラウマから誰にも触れることができない彼女は、不意に自分を変えようと、身も知らない男と一晩過ごした。
今日公開の『レディ加賀』とどちらを観ようか迷った。でもカルーセル麻紀さんの今が見たくてこちらにした。三つのパートには必ず「れいこ」が出てくる。2番目の哀川翔の部では何が「れいこ」か劇場でお確かめいただきたい。
一番、魅入ったのはカルーセル麻紀の作るおせち……。そして2番目の「嬉しい重い違い」、3番目の前田敦子の部はちょっと間のびしていた。最後の終章はいらないと思ったが……。
ともあれ3部とも主演の声のトーンが違っていて新鮮さがあった。
2024年02月09日
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