🎬『VORTEX ヴォルテックス』ギャスパー・ノエ監督、脚本、編集/フランス/148分
心臓の持病を抱える映画評論家の高齢な夫(ダリオ・アルジェント❗️)と、認知症を患う元精神科医の老妻(フランソワーズ・ルブラン❗️)は二人暮らし。離れて暮らす息子(アレックス・ルッツ)はそんな両親のことを心配して、孫の幼いキキを連れてやってくる。
彼自身にもいろいろ事情があって父親にお金を貸してもらっている。
あ〜、年は取りたくな〜〜いと叫びたくなった。画面が二つに区切られていて老夫婦が別々に映っている。一緒の部屋にいる時も別々。中盤まで慣れずにイラッとしたが、ミッキーの好きな映画『アレックス』の監督さんだから、我慢して観ていた。
夫も妻もエリート。だが息子は薬物で精神科に入院歴あって、今も売っていたり打っていたりしていた。でもこの息子は父母のことを心配している姿は本物で、双方の言い分を聞いて、宥めて、二人が一緒に入れる施設を進めたりしていた。
最後になるに従って半分になっていることの意味がわかった。
ただ、この映画は「後に残る」作品で、観た後、ちょっと疲れた。老人問題をいち早く解決できるのは「死」しかないのか……などと皮肉めいて受け散る自分が嫌にもなった。
2023年12月20日
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