今日は寒さが少し緩んだので大須シネマに行った。やっていたのは1950〜60年に作られた日本映画2本。
🎬『死の十字路』井上梅次監督/101分/1956年
伊勢商事社長の伊勢省吾(三國連太郎)は秘書の晴美(新珠三千代)と愛人関係。晴美に部屋で会っていた時に、伊勢の妻が短刀を持って勢い込んで入ってきた。妻を止めようとしてはずみで手に駆け込んできた。何とか妻を抑えようしたがはずみで殺害してしまう。
伊勢は愛する晴美との生活を守るため、死体を車のトランクに押し込んで、伊勢が関係しているダムの工事現場に捨てようと車で向かうが、その途中のとある十字路でトラックと事故を起こしてしまう。
派出所で名前や車体番号を調べられたが、示談が成立して放免。トランクの死体は見つからずに済んだが……。
今なら、これぐらいの意外な展開には驚かないが、この年代なら観客はハラハラドキドキしたはず。原作は江戸川乱歩。配役としては元警官で今は探偵をやったちょっと腹黒い大坂志郎さんが抜群によかった。
🎬『青春怪談』市川崑監督/115分/1955年
男勝りなバレリーナの千春(北原三枝)と徹底的な合理主義者で、お金と時間にケチな美男子の慎一(三橋達也)は幼馴染。二人とも結婚などには興味もなく、うるさく結婚を迫る父や母にうんざりしている。
そこで千春の父(山村聰)と慎一の母(轟夕起子)を結婚させて、自分らは自由にと勝手に段取りをするが……。
題名は怪談がついているが完璧にコメディ。原作は獅子文六。
千春も慎一も仕事では多難だったが、颯爽とした男っぷり?が光る北原三枝。50歳でも少女のような轟夕起子、盗み聞きの婆や北林谷栄、千春に同姓愛を募らせる芦川いづみ、芸妓さんの嵯峨三智子等々、女優さんたちが見ものだった。
★来週は大須シネマで見られなかった『猫と、とうさん』をやるので、また行く予定。
2023年11月16日
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