
🎬『地球星人(エイリアン)は空想する』松本佳樹監督、脚本、編集美術、撮影/99分/世界初上映
正義感が強く、嘘を書いたり、大仰に膨らませて書くことが嫌いな雑誌記者の宇藤(田中祐吉)。編集長から「UFOのまち」石川県羽咋市で起きた「大学生エイリアンアブダクション事件」の取材を命じられた。気乗りはしなかったが、嘘を暴こうと現地に向かうが……。
2回観た。カメラのブレ?は演出だと思うがオンラインの小さな画面で見ているミッキーお婆にはちょっと辛かった。だが、物語の展開は◎
宇宙人としては無理がなく、反対に地球人としてみると、なんと思い込みが偏っているところに私たちは住んでいるのか……と考えさせられた。
★不思議な少女(山田なつき)の存在が際立っていていた。
🎬『勝手に死ぬな』天野大地監督/日本/25分
親父が海辺に行っていて交通事故で急死。葬儀社のすすめる特殊な装置を使って死後4時間だけ対話できるという。残された妻、長男、長女3人が同じ病室に機械を装置されて横たわると……。
会社に行っているはずの親父がなぜ海辺で? それを聞きただすと随分前に浮気していた女と久しぶりに会っていたのだ。妻は浮気は薄々知っていたが、子たちは女と嬉しそうな顔で話す父親なんかみたくもない。
誰しもこんな装置はいらない、揉め事のもとと拒否するだろうに……いやいや、そうとも限らないかなと思わせる終わり方だった。
🎬『さまよえ記憶』野口雄大監督/25分/世界初上映
4年前に川で遊んでいて行方不明になった息子を探し続ける詩織(永夏子)は、年老いた父親(モロ師岡)の面倒を見ながら、今も川べりで呼びかけたり、チラシを配ったりして暮らしていた。
そんな時、駄菓子屋のお婆さん(竹原芳子)から「自分の知りたい情報」を与えることができる」と言われた。そんな力がこの老婆にあるのかと半信半疑だったが、それには条件があった。
竹原芳子さんが演じる「情報質屋」という予想外の設定に驚いた。条件は、知りたい情報のかわりに、それと同等の価値のあることを預けて、1ヶ月以上たつと質流れになって「忘れて」しまうのだ。質流れになった大事なことはその後どうなってしまうのだろう……。